研究課題/領域番号 |
60480521
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
森田 修巳 日本歯大, 歯学部, 教授 (40060438)
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研究分担者 |
榎本 友彦 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助手 (70168798)
江口 芳美 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助手 (90168477)
小司 利昭 日本歯科大学, 新潟歯学部, 講師 (30178264)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
400千円 (直接経費: 400千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
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キーワード | 電解式組織血流計 / 水素ガスクリアランス法 / 顎粘膜 / 局所血流量 |
研究概要 |
口腔を支配する末梢循環は、全身的な変化に応じて変化する。しかし、局所刺激に対しては、独自の反応を示すと思われる。補綴処置に伴なう床下支持粘膜の変化を末梢循環から求めることは、生体に調和した補綴処置を行なうために重要である。 本研究の目的は、局所血管反応動態を観察する方法である水素ガスクリアランス法を改良した電解式組織血流計を導入して、歯科的方法を構成し、口蓋粘膜血流量測定のための方法論を確立することにある。 この研究では、通電条件,通電による全身への影響,ならびに心停止後の拡散量を成犬を用いて検討し、この方法が局所血流量の測定に適した方法であることを証明した。そこで、この方法を用いてボランティアのヒト口蓋粘膜血流量測定の再現性、ならびに加圧装置による床下粘膜の血流量を経時的に測定し、以下の結果を得た。 1)ヒト口蓋粘膜血流量測定では、部位差,固体差は認められるが、同一部位に刺入し、設定条件が同一ならば、ほぼ同じような値を示し、良好な再現性が示唆された。2)加圧装置撤去24時間後では、加圧装置による圧痕は肉眼的に認知できなかった。3)加圧装置に設けた加圧突出部の直下での血流量は、加圧装置着直後に急激に減少し、その後、安定した血流量を示す傾向が見られた。4)加圧装置撤去一週間後においても、突出部直下の血流量は、完全に回復しなかった。5)突出部から離れた部分の血流量は、加圧装置撤去一週間で完全に回復する傾向を示した。 以上の結果は、補綴処置ならびに有床義歯の管理に関する根拠を提言するものと考える。
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