研究課題/領域番号 |
60490001
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高柳 洋吉 東北大, 理学部, 教授 (70004299)
|
研究分担者 |
的場 保望 秋田大学, 鉱山学部, 教授 (30006663)
長谷川 四郎 東北大学, 理学部, 助手 (90142918)
石崎 国煕 東北大学, 理学部, 助教授 (90004316)
|
研究期間 (年度) |
1985 – 1986
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1986年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 新生代 / 小形有孔虫 / 分類 / タクサ目録 / 文献目録 / データベース |
研究概要 |
19世紀末期、正確には1890年に横山又次郎が日本人としては初めて有孔虫化石を記載して以来、百年になろうとしている。わが国においては、現在までに多数の研究者が化石および現生フォーナの探求に従事し、多数の新属・新種が日本列島およびその周辺海域のみならず、広く東南アジア・太平洋区など世界各地から報告・記載されてきた。しかし、これらの多くは、主として外部形態を基準とする古典的分類体系の中で位置づけられているのみで、殻の内部構造や殻壁の微細構造あるいは生態など多岐にわたる分類形質の検討にもとづく現行の分類体系に照らした場合、抜本的な再吟味を必要とするものが多い。本研究では、(1)さしあたり日本の新生界産のものを中心にしているが、中生界産のものも含めて日本人研究者がこれまでに記載したすべての属種の分類上の位置を検討し、ホモニム・シノニム等の指摘、属種の組み合わせの変更、印刷物上の各種の誤謬の訂正等に関する注記を施したチェックリストを作成、さらに、(2)それらの原記載が含まれる個々の原著論文に対して、有孔虫の産出層準の時代・産地を再検討してキーワードとして付記した網羅的な文献目録を編集、そして(3)タクサ別索引を付け加えてデータベースを構築した。チェックリストに収録されたタクサ名は計1236、これに関連する文献は362編に達する。これらの作成にあたって、標本の所在の調査にも努めたが、戦災等による消失、不完全な管理方法による行方不明が少なからず、全般的所在情報をまとめるに至らなかった。今後さらに徹底した調査に基づき新模式指定、新参ホモニムに対する新名提唱等を行う必要がある。将来はアナログデータ(形質)のデジタル化による記載方式を検討し、日本産の既記載種を網羅する図鑑的カタログの作成に努める計画である。
|