研究課題/領域番号 |
60490010
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
赤木 新介 阪大, 工学部, 教授 (50127172)
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研究分担者 |
横山 良平 大阪大学, 工学部, 助手 (70158385)
伊東 弘一 大阪大学, 工学部, 助教授 (30029293)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 機械工学 / 設計工学 / 知識工学 / 設計最適化 / エキスパートシステム / CAD / 数理計画法 / 混合離散変数計画法 |
研究概要 |
機械システムの設計における上流過程(主として機能設計)を対象とした設計自動化(Design Automation)では、必ず何らかの設計最適化が必要になる。本研究では、従来の数理計画法に基づく設計最適化手法に加えて、設計者の有する経験知識や判断などの非数値的な取扱いを含めた、より柔軟な設計手法の開発を目ざしている。すなわち、このような手法として最近注目を集めている知識工学的手法を導入することによって、数理計画法とのハイブリッド化による新しい最適設計手法を立案・構築し、さらに事例への適用を通じてその有効性の確認を行った。主な成果は次のとおりである。 1.まず、設計過程を一般的に分析することによって、その中で行われている情報処理の内容を明らかにした。このような内容は、「設計候補の選定」,「候補の評価」,「要目などの最適化」などに分けられる。 2.本システムでは、上記の結果に基づき設計候補の選定過程について知識工学を応用し、選定された候補の要目の決定に数理計画法を応用するという構想のもとに、具体的な手法の適用事例として舶用動力プラントの最適設計システムを取りあげた。プラントの構成機器選定過程については、プロダクションルールを用いたシステム構成をとり、さらに要目の最適化過程には数理計画法の一つである混合離散変数計画法に基づく最適設計計算法を開発して使用した。 3.本システムでは、知識処理の部分のLISP言語プログラムと、数理計画のFORTRANプログラムとの連けいや作画も可能になっている。 これらの成果は、日本機械学会において既に講演あるいは講演予定であり、同論文集にも掲載が予定されている。さらに今後の予定として、実設計における試行や、より広い分野への適用を目途とした研究(62〜63年度科学研究費申請中)も計画している。
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