研究分担者 |
沖田 行司 同志社大学, 文学部, 助教授 (20131287)
森川 眞規雄 (森川 真規雄) 同志社大学, 文学部, 助教授 (80121804)
田中 真人 同志社大学人文科学研究所, 教授 (50104609)
深田 未来生 同志社大学, 神学部, 教授 (90066192)
竹中 正夫 同志社大学, 神学部, 教授 (60066074)
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配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1985年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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研究概要 |
「海外移民と日本人キリスト教会の研究-南北アメリカ・カナダの場合」の研究は同志社が所蔵する日本のプロテスタント・キリスト教の雑誌・新聞などの資料を基礎的な土壌とし, さらに内外の関係文献・資料を広く調査・収集し, 移民社会におけるキリスト教会の活動を歴史的に究明することが企図され, 三ヵ年にわたって調査・研究は進められた. 昭和60年度においてはまず, 研究課題に関係した既往の文献資料の紹介ならびに先行研究の検討を進め, 国内資料(国立国会図書館・外交史料館所蔵移民関係資料など), アメリカ・ハワイに関する海外移民資料の調査・収集を進めた, 61年度は前年度の方針を踏襲しながら, 調査資料の領域対象をひろげ, カナダ関係資料ならびに戦時強制収容所に関する資料の収集につとめた. 62年度はあらたにアメリカ福音会ならびにハワイアンボードに関する資料を収集した. 研究会活動は成果をまとめるために共同執筆計画を進め, その中間報告, 執筆論文概要の発表をおこなって共同討議を深めた. なお広領域にわたる研究の推進は各研究分担者の共同作業によることは論を俟たないが, 対象領域の拡大と深化はむしろ数多くの研究参加者によって支えられ, 進められた. なかでもこの研究の一つの成果である論文集『移民社会とキリスト教』(仮題)には, UCLAの阪田安雄, ユージ・イチオカ両氏の研究論文が寄稿された. これは研究における相互の資料利用ならびに共同の討議を進める場が形成されたわけで, その意味はきわめて大きい. この共同研究論文集はその対象とする地域および年代においても, 当初かかげた計画におよばない. それだけに今後なお資料の収集を図ることが必要であり, 研究においても広領域にわたった対象を多面的かつ総合的に深めてゆくことが必要であると考えている.
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