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点字知覚における大脳半球の機能差について

研究課題

研究課題/領域番号 60510045
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 心理学
研究機関筑波大学

研究代表者

黒川 哲宇  筑大, 心身障害学系, 助教授 (50114070)

研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1986年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1985年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード点字 / 点字触読 / 視覚障害 / パラレル処理 / 半球機能差
研究概要

手の神経上向系はほゞ完全に交差している。したがって、右手によって入力された情報は左半球に投影される。視覚や聴覚による実験結果からは、右脳がパタン認知や同時的処理をつかさどり、左脳は言語処理や継時的処理を行なっていることがわかっている。そこで点字を触読する場合に、右手で読んだ方が能率的であるか左手で読んだ方が良いかという問題が論議されている。今回の研究では、優れた点字触読者が左右いずれの手による読みを得意としているかを確かめるとともに、その読み手の触読行動を分析して実際にはどのような点字情報の処理が行われているのかを検討することにした。点字習熟者の点字触読行動をVTRカメラで記録した。その際、、難易度のほゞ等しい3種の読材料を用意し、両手読み,右手読み,左手読みを被験者にさせた。13名の被験者のうち、読速度の優れた者は右手による読みが優位である者であった。したがって、点字読みの場合も視覚と同じく文字の処理が左半球でなされていることが示唆された。次に優れた右手優位の被験者の両手読みの行動を分析したところ4つ方略が行われていることがわかった。1つは左手人差し指による触読で右半球によるものと考えられた。第2の方略は両手人差し指をそろえるもので左右の半球が関係していると考えられた。第3のものは右手による読みでこれは左半球が関係しているもので、これらの被験では長い時間がこの方略についやされた。第4の方略は左右の手指が同時的に別の情報を入力している行動で、触読の場合は2チャンネルの入力の存在が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tetsuu Kurokawa: Perceptual & Motor Skills. (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tetsuu, Kurokawa: "Possibility of parallel information processing on braille reading" Perceptual & Motor Skills. (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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