研究課題/領域番号 |
60510051
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
心理学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
野村 東助 東京学芸大, 教育学部, 教授 (20014756)
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研究分担者 |
長瀬 又男 社会福祉法人雲柱社, 賀川学園, 園長
高橋 道子 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (70107712)
伊藤 良子 東京学芸大学, 教育学部特殊教育研究施設, 助手 (00143628)
伊藤 英夫 東京学芸大学, 教育学部特殊教育研究施設, 助手 (90134775)
NAGASE Matao Kagawa Gakuen
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1985年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 自閉症児 / 早期発見 / 早期療育 / 個別指導プログラム / グループ指導プログラム / 家庭療育プログラム / ストレンジシチュエーション |
研究概要 |
1.早期発見のためのスクリーニングシステムの確立 1歳6ケ月健診時に、受診者全員に対して、14項目のスクリーニング用アンケートを実施し、問診時にチェックし、心理相談へまわす為の第一次スクリーニングとして活用している。次に心理相談にまわってきた子どもについて、本研究班の班員2名が子どもの行動観察,簡単な発達テストを行い、母親との面接で聞きとりを行い、リスク児に対しては、本研究班で作成した「生育歴発達調査表」を用いて、詳細な生育歴をとるという第二次スクリーニングを行い、リスク児の抽出を行った。このシステムで2年5ケ月実施しているが、スクリーニングもれはなかった。 2.早期療育システムの確立 抽出されたリスク児は、学芸大学附属特殊教育研究施設での早期療育プログラムへと移行し、本格的な早期療育が開始される。プログラムの構成は、(1)個別指導プログラム,(2)グループ指導プロクラム,(3)家庭療育プログラムからなり、現在試案としてまとめたものを実施している。早期療育の成果や子どもの発達,母子関係等をチェックする上で、K式発達検査等の発達テストや、ストレンジシチュエーション場面における実験的観察を、6ケ月ごとに実施した。その結果、様々なリスク児が、どのような発達の経過を示すのか、それに対してどの様な援助が必要かが、次第にうきぼりにされつつあるが、以後数年の縦断的研究が必要であろう。 3.スクリーニング用アワンケートの集計 昭和59年10月より昭和62年2月までの健診受診者1763名について分析した結果、ほとんどの子どもがどの項目もパスしているが、言葉の遅れを示す子どもは、指さしの発達が悪く、言葉の模倣も悪かった。また言語理解,対人関係を伴う遊びなどに遅れが認められた。
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