研究概要 |
昭和59年度,昭和60年度,昭和61年度と3ヵ年間にわたって、九州地方のキリシタン学校に関する資料を収集し、それらを整理および分析した。 本年度は、九州地方以外の安土,高槻,京都,大坂,山口などに設立されたキリシタン学校に関する資料を収集するとともに、キリシタン研究者および教育学者などの先行研究を詳細に検討した。その研究成果「キリシタン学校史の研究(-)」(『福岡教育大学紀要』第36号 第4分冊)を発表した。これからも、初等教育機関,中等教育機関,高等教育機関,その他専門教育機関と、その研究成果を紀要および雑誌に発表していく予定である。これらの学校を分析する場合、つぎの諸点に基ずき行なう。 (一)学校の設置位置,設置数。 (二)学校の設置期間。 (三)学校の配置図。 (四)学校の施設,設備,財政などの規模。 (五)教職員および児童・生徒の数,出身階層。 (六)学則、学科課程、修業年限。 (七)卒業後の動向。 (八)その他 近い将来、『キリシタン学校の研究』として原稿をまとめ、出版する予定である。
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