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重度・重複障害児の発達促進のための教育心理学的実践研究

研究課題

研究課題/領域番号 60510140
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関東京女子大学

研究代表者

井上 早苗  東京女大, 文理学部, 教授 (50086790)

研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード重複障害児 / 発達遅滞児 / 身ぶり信号 / 相互交渉 / 実践研究 / 事例研究
研究概要

(1)障害の原因,種類,程度が異なり、教育,養育上の問題点をそれぞれに異なる三人の精神発達遅滞児に、彼らの発達を助ける継続的指導を実行した。三人の共通点は、暦年齢相応の精神発達を示していないこと、とくに、言語(人間の子どもが最初期に獲得する音声言語)の受信、発言ができないことであった。
(2)それぞれの子ども(61年4月時点で10歳,11歳,12歳,)いずれも女児)に対し、1)外界に対して行動を自発するための自己調整による運動系の学習(歩行の自立、歩行を基礎とした身体運動-飛ぶ,走る,止まるなど-の確立,姿勢の変化,手の運動の巧緻化,目と手の協応など)、2)外界の事象に対して選択的に行動するための概念行動の基礎学習(形態,色,大きさなどの事物の属性、および事物の機能をとり出す学習)、3)言語を持たない子どもにも有効な信号(身ぶり,写真,具体物を信号として用いる)による相を交渉の成立、4)音声言語の受信、発信の習得を目ざす初期的学習(口形模倣,呼気の統制,音声言語と身ぶり信号併用の受信など)などを課題とした。それぞれの子どもの行動特性に適当した教材,学習状況をを工夫し実行した。
(3)三人の子どもに対する学習は、現在も継続中であるし、今後も事情の許す限り続ける予定である。この一年間、それぞれの子どもなりの個性ある変化がみられる。1)10歳児Nは(医学的に自閉児と診断され人間関係が成立しにくい特質をもつ)大人からの身ぶり,音声を伴った働きかけの受容が可能になり、数個の身ぶりサインの発信も成立した。2)11歳児Rは、身ぶり、写真による発信行動の自発が活発になった。3)12歳児Yは二次元の図形による色,形,大きさ,長短の概念学習,文字の見本合わせ学習,生活の中の事物の機能弁別へと進んでいる。
(4)障害児の教育の指針を得るために、健常児の行動観察を行っている。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 井上早苗: 日本教育心理学会第29回大会. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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