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育児不安の実態と地域の育児機能向上の援助体制-相談・健診・療育の体制樹立をめざし-

研究課題

研究課題/領域番号 60510142
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関名寄女子短期大学

研究代表者

小出 真美 (小出 まみ)  市立名寄女子短期大学, 家政科, 教授 (50153458)

研究分担者 田中 義和  市立名寄女子短期大学, 家政科, 助教授 (70149029)
木村 純  市立名寄女子短期大学, 家政科, 助教授 (90153212)
清野 茂  市立名寄女子短期大学, 家政科, 助教授 (50128865)
研究期間 (年度) 1985 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1987年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1985年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード子育て実態調査 / 育児不安 / 乳幼児健診 / 早期発見 / 早期療育 / 援助体制 / 母子保健
研究概要

道北の過疎地域を背景にする名寄市は上川北部地域の経済生活圏の中核としての役割を担っている. この地域においても, 産業基盤の変貌などが家族のありよう, 子育ての姿に影を落としている. そのような子育ての実態を調査により明らかにするとともに, 今後の子育ての援助体制を考えるというのが本研究のねらいであった.
1.本研究の中心となる, 名寄市における一歳半および三歳の健診の全対象者に対する育児実態の調査からは, 基本的には大都市部の調査で明らかになっている子育ての問題と共通していること, しかし転勤族の多さなどこの地域特有の問題があることが明らかになり, 今後の施策に活かせる示唆をえた.
2.名寄市以外の過疎農村部の育児実態の解明には大規模な質問紙法の調査はなじまず. 聞き取りなどの方法により調査を行った. その結果名寄市部とも明らかに異なる問題があることが実態として確認でき, たとえば極端に仲間あそびの経験が少ない, 医療機関をはじめ行政サービスへの接近が困難, などのマイナス要素とともに, 祖父母の援助, 親自身の生育地であることなどを反映して育児不安が低い, などが明らかになった.
3.道北の母子保健の聞き取り調査からは, 医療過疎の地域における子育ての専門家である保健婦などの果たす役割を再認識させられ, 力量のある専門家集団が育ち根づくことが大きな課題であることを確認した.
4.子育ての社会的システムについて, (1)医療・保健施設と専門職員, (2)社会教育施設と社会教育活動の, 配置状況, 連携のあり方, などの検討を行った. 母子保健活動の先進例, 保育の集団化の自主活動例, などの調査からも立論のための示唆を得た. これらの成果を取りいれつつ, 名寄市の役割として, 周辺町村の子育てへの援助機能としての医療・保健・児童文化・社会教育などの体制の充実が求められている.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 小出まみ,清野 茂,木村 純,田中義和: 名寄女子短期大学道北地域研究所年報『地域と住民』. 7. (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KOIDE Mami,SEINO Shigeru,KIMURA Makoto,TANAKA Yoshikazu: "Child-care Survey in Rural Areas and Ways to Establishing Support System" Bulletin of the Northern Hokkaido Region Research Institute. 7. (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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