研究課題/領域番号 |
60510242
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
英語・英文学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
池谷 彰 (1986) 東京学芸大, 教育学部, 教授 (40016572)
大津 由紀雄 (1985) 東京学芸大学, 教育学部, 助教授
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研究分担者 |
大津 由紀雄 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (80100410)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 言語習得 / 生成文法 / 言語心理学 / 補文 / 不定詞 / ラムダ演算子 |
研究概要 |
1. 本研究の言語学的基盤を整えるために、生成文法,モンタギュー文法,一般句構造文法などの観点から、「形容詞+不定詞」構文を分析した。 2. 関連する文献の情報をマイクロ・コンピュータに入力した。 3. 「形容詞+不定詞」構文の習得を調査するために最も効果的な方法の一つに文完成法があることを明らかにした。この方法では、被験者にある情景を描いた絵を提示し、つぎにその情景を説明した文を与える。ただし、その文は途中で中断する。被験者の課題は、その文の後半部を補うことによって、その文を完成することにある。 4. 3で述べた方法を用いた実験により、「形容詞+不定詞」構文のうち、Equi構文が最もはやく習得され、続いてTough構文が習得されることが明らかとなった。 5. Pretty構文は、はじめTough構文と未分化のまま習得され、後にそれから分化していくことが明らかとなった。 6. Tough構文の習得は、C.Chomsky(1969)などこれまでの研究で示されたよりも早い時期(4才前後)でなされることが明らかとなった。 7. すでに公刊されている発話資料(Wales Project,G.Wellsなど)と今回新たに収集した発話資料をマイクロ・コンピュータに入力した。これらの資料を分析した結果、発話資料も4-6で述べた習得過程を示すことが明らかとなった。 8. なぜ上で述べた習得過程を経るのかという点について、生成文法理論の最近の研究成果に基づき、若干の考察を行ったが、この点についてのより包括的な検討は今後の課題である。
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