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ユーゴスラヴィア各民族語における標準語の成立と民族問題の研究

研究課題

研究課題/領域番号 60510260
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 その他外国語・外国文学
研究機関東京大学

研究代表者

直野 敦  東大, 教養部, 教授 (00012435)

研究分担者 森安 達也  東京大学, 教養学部, 助教授 (90012442)
佐藤 純一  東京大学, 教養学部, 教授 (90012301)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1985年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード民族意識 / 標準語 / 移住 / 方言 / 言語接触 / 同化
研究概要

ユーゴスラヴイアにおける各民族語の標準語の成立と民族問題の研究を課題とする本研究は別添の研究成果報告書に示されているように次のような問題についての具体的な成果をもたらした。
(1)セルビア・クロアチア語の標準語成立に国内・国外の政治的状況が密接にかかわっていること。とくにトルコとオーストリアの間の戦争の結果、セルビア人の移住が促進され、その結果、ハブスブルク帝国内のヴォエヴォディナがセルビア文語成立の揺籃となったことが明らかにされ、また、オーストリアによるセルビア人同化政策に反対するセルビア人のロシア領ウクライナへの移住の結果、ロシア教会スラヴ語およびロシア文語の影響が強まったこと、そして次期にはじまる真の意味でのセルビア文語の成立は、このロシア教会スラヴ語の影響を排除し、民衆の言葉、セルビアロ語との接近を通じて実現されることが明らかになった。今後に残された課題は、このセルビア文語の成立と、他方でのスロヴェニア語,ヌケドニア語の標準語成立との関連をより明確な形で明かにすることである。
(2)ユーゴスラヴィア内では民族と言語の名称は必らずしも一致していない。広い意味でのクロアチア語圏に属しながら、ヘルツェゴヴィナおよびボスニア地方は特殊な政治・民族・宗教上の地位を占めている。このうち、ボスニア地方を中心に中世の教会、異端の運動に光をあて、のちにこの地方が特殊な民族地域として成立する起因が解明された。
(3)ユーゴスラヴィアの南部は、北半分,中央部に比べて民族・言語の上で大きな特殊性を持つ。アルバニア人,ルーマニマ人の存在、マケドニア語とセルビア語の間の距離などがそれに含まれる。これらの特色をもたらした原因をスラヴ人の移住における二つの流れと関連して明らかにし得た。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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