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遊水地の実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 60520025
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 社会法学
研究機関茨城大学

研究代表者

小林 三衛  茨城大, 人文学部, 教授 (30007439)

研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード洪水調整 / 水の一時滞留 / 所有権の取得 / 地役権の設定 / 被害補償の前払 / 現実被害の補償
研究概要

この研究は、遊水地の役割ならびに土地の権利関係について、実証的に考察することを目的としている。遊水地とは、洪水の場合に、水を一時滞留させる土地をいい、その設定は、堤防の嵩上、ダムの建設、河川の拡幅、放水路の堀削などともに、洪水対策の一方法である。遊水地の権利関係としては、所有権の取得、地役権の設定、今後の被害補償前払いによる使用、その他である。これらは、遊水地の設定者・管理者と土地の所有者・利用者(同時に被害者)との相互関係となっている。建設省の資料によれば、遊水地は、大久保(最上川),一の関(北上川),南谷地(迫川),蕪栗沼(小山田川・菅刈川),品井沼(高城川),渡良瀬(渡良瀬川),菅生,稲戸井,田中(以上利根川),小田井(庄内川),犀川(犀川),上野(木津川),岡端(日下川),馬越(渋川)であり、治水緑地・多目的遊水地は、沖館川(沖館川),桜川(桜川),芝川(芝川),綾瀬川(綾瀬川),巴川(巴川),新川(新川),寝屋川(寝屋川),恩智川(恩智川),坪井川(坪井川)である。実証的研究という立場から、沖館川,坪井川を除いて、すべて現地を見学し、主として権利関係を調査した。所有権の取得は足尾鉱毒事件に関連してつくられた渡良瀬,堀削を必要とする岡端,馬越,都市河川を対象とし、公園造成などの他目的と合わせておこなう治水緑地・多目的遊水地(小田井,犀川は事実上これに含まれる)、地役権の設定は、蕪栗沼で、一部登記を終了し、大久保,一の関,上野もこれによる方針である。今後50年間におこる被害を予測し、その補償をして使っているのが南谷地で、品井沼もほぼ同じである。菅生,稲戸井,田中は、「入植時のいきさつあり、補償の必要なし」として、遊水地とされている。所有権の取得以外は、それぞれ問題がある。地役権の設定は、対価の支払いはあるが、現実の被害補償はない。被害補償の前払といっても、現実とは異なる。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 小林三衛: 水利科学(水利科学研究所). 30巻1号(No.168). 64-98 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 小林三衛: 水利科学(水利科学研究所). (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 小林三衛: 私法(日本私法学会). (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Mitsue Kobayashi: "Legal Subject of Water Reserving Land (1)" Water Science. 30, No.11. 64-98 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Mitsue Kobayashi: "Legal Subject of Water Reserving Land (2)" Water Science. 31, No.3. (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Mitsue Kobayashi: "Private Legal Study of Water Reserving Land" Journal of Private Law. No.50. (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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