研究課題/領域番号 |
60540156
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天文学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
藤本 光昭 名大, 理学部, 教授 (70022580)
|
研究分担者 |
花輪 知幸 名古屋大学, 理学部, 助手 (50172953)
本間 重雄 名古屋大学, 理学部, 助手 (50023297)
|
研究期間 (年度) |
1986 – 1987
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1985年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | 銀河 / 磁場 / 発電作用 / 乱流拡散 / ソリトン / 格子 / 降着円盤 / 回転ガス円盤 |
研究概要 |
1.銀河磁場 渦状銀河の磁場の配位が双対称渦状(bisymmetric spiral)であることが電波の偏光面分布から分かって来た。大部分(80パーセント)の渦状銀河がこのような磁場構造を持っていることから、直ちに微分回転による巻き込みの問題が出てくる。本研究では、発電方程式(dynamo equation)を星間磁場の乱流拡散と、銀河円盤とハローの3次元構造を考慮してこの問題の解決の糸口を見つけた。つまり、微分回転できつく巻き込まれた磁場を銀河面の垂直方向に流し、そのあと空いたところを発電作用でつくる巻き込みの緩い磁場で埋めあわせるわけである。 2.連続・非連続媒質における非線形・自己組織のダイナミックス 銀河回転ガス円盤・降積ガス円盤には未知のダイナミックスが多い。上記の問題の最終的解決もこの辺の事情がはっきりして初めて可能となる。そのため、統計力学の専門家に参加を願い、個々の現象を通して、非線形のダイナミックスの一般化と天文学への応用について検討した。連続・非連続媒質における自己組織化(self-organization)と乱れ(chaos)のいくつかの例が解かれた。 3.回転ガス円盤の不安定性 天体物理学における回転ガス円盤は、原始太陽系・X線星から銀河にまでおよぶ基本天体である。熱力学・電磁流体力学を考慮して一般的手法で回転円盤に新しい不安定性を見つけた。これは回転円盤の乱れ(chaos)の理論につながる可能性が大きく、今後の発展に期待がもてる。 4.観測 星間ガスの特徴が最も出やすい棒状銀河M83でCOの電波観測を行った。ガスの特異運動と凝縮をみつけた。
|