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有限温度における格子ゲージ模型のくりこみ群による数値的・解析的研究

研究課題

研究課題/領域番号 60540185
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 核・宇宙線・素粒子
研究機関九州大学

研究代表者

井町 昌弘  九大, 理学部, 助教授 (70037208)

研究分担者 郷六 一生  福岡工業大学, 工学部, 教授 (20104812)
柏 太郎  九州大学, 理学部, 助手 (30128003)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1985年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードミグダルくりこみ群 / QCD / 格子ゲージ理論 / 有限温度 / 非とじこめ相転移 / 高次微分量子重力 / 経路積分 / 球面上の量子力学
研究概要

1.ミグダルくりこみ群(RG)の方法によって有限温度の格子ゲージ模型の相構造を調べた。この方法によれば大きな格子系も扱うことができる。様々な裸の作用から出発してもRG変換をくり返すことによってuniqueなくりこまれた作用を得る。即、作用は無限次元結合定数空間の1つの点で表わされ、ミグダルRG変換は出発点によらず1つのuniqueなrenormalized trajectory(RT)上に収束させることが分る。これによって相構造を調べることができる。この方法を有限温度に拡張するためT=0における等方変換を時間・空間非等方な変換におきかえた。ゲージ群をSU(2)からSU(3)へ拡張する仕事を行った。群の指標は通常2つの多項式の商の形で支えられるが、分母のゼロ点があるためミグダルRGを実行するには1つの多項式で表わしておくことが必要である。SU(3)群についてまずこれを実行し、これを用いてT=0,T≠0のQCDの性質を調べた。RG flow diagramは明瞭な相転移を示す。内部エネルギーεはT=小でゼロ,T=大で有限となりε【T^(-4)】はT→大で一定値に近づく。これらはdeconfinement転移を意味しステファン・ボルツマン則の予想と一致することを示す。フェルミオンを含む系の扱いは今後の課題として残す。
2.QCDで開発された方法を量子重力に適用した。高次微分を含む重力を0(4)対称な変数でかく。これをSU(2)XSU(2)ゲージ理論の形に書き直すことにより真空は自発的対称性の破れた状態になりアインシュタイン項はその結果として誘起されることが分った。
3.変域が限られた一般化座標を含むラグランジアン系の量子化を経路積分で行う。Faddeev-Senjanovicの方法によって制限条件をδ-関数でもちこむことによってハミルトニアンを求め、量子力学系を得ることを、D次元球面上の問題を例にとって示した。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 郷六一生: Phys.Letters. 159B. 275-278 (1985)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 井町昌弘: Prog.Theor.Phys.76. 192-202 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 郷六一生: Phys.Letters.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 福高弘基: Annals of Phys.

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 井町昌弘: Prog.Theor.Phys.

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] GHOROKU, Kazuo: "Dynamical Mass Generation in Weyl Gravity" Physics Letters B. 159. 275-278 (1985)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] IMACHI, Masahiro: "Finite Temperature SU(2) Lattice Gauge Theory in Migdal Renormalization Group Approach" Progress of Theoretical Physics. 76. 192-202 (1986)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] GHOROKU, Kazuo: "New Variable Formalism of Higher Derivative Gravity" Submitted to Physics Letters B.

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] FUKUTAKA, Hiroki: "Path Integration on Spheres -- Hamiltonian Operators from the Faddeev-Senjanovic Path Integral Formula --" Submitted to Annals of Physics.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] IMACHI, Masahiro: "SU(3) Lattice Gauge Theory in Migdal Renormalization Group Approach" Submitted to Progress of Theoretical Physics.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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