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サンゴー褐虫藻共同体の生態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 60540423
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生態学
研究機関信州大学

研究代表者

沖野 外輝夫  信州大学, 理学部, 助教授 (50020681)

研究期間 (年度) 1985 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1987年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1985年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードサンゴ礁 / 褐虫藻 / 光合成活性 / 共生 / 生産力
研究概要

サンゴ礁海域の高い生産力を解析することを目的として, サンゴー褐虫藻共同体の老合成特性を中心にして研究を行った. 研究の主なフィールドは沖縄本島北部の瀬底縞にある琉球大学熱帯海洋科学研究センター前のサンゴ礁である. サンゴ礁海域は生物生産力の高い場であるにもかかわらず, 水質的には全〓濃度が20μg/l以下と必ずしも栄養的に高くはなかった. にもかかわらず生産力が高い理由としてはサンゴー褐虫藻共同体という動物-植物の共生関係が大きく関係しているものと考えられる.
溶存酸素計を用いて, サンゴー褐虫藻共同体の光一光合成曲線を作成し, その特徴を解析した. サンゴ礁内の浅い部分に生育するものは常に強光下に生活しているために陽葉型の曲線となり, 水深4m付近から得られたものは陰陽型の曲線となった. 両者の中間にあたる水深2mより得られたものは光一光合成曲線も陰一陽葉型の中間の曲線となった. 以上のことから, サンゴの成育水深にあわせて, 褐虫藻はサンゴ虫内でもっとも効率良く光を受け, 生産効率を上げるような部位に成育していることが考えられる.
Galaxea F〓scicularisを主として, サンゴ群体内の個虫内に生息する褐虫藻の量をクロロフィルを抽出することによって検討した. 個虫内のクロロフィルα量は個虫の大きさ, 群体中の部位によって大きく変動するが, 最大は32μgchl.a/indで, 多くは10〜20μg/indとなっていた. これらの量を被覆面積当たりに換算すると120〜400μgchl.a/m^2となり, 〓水湖沼の富栄養湖に匹敵する植物量となる. サンゴ虫の呼吸量も含めてのPg/R比は常に1以上であり, Assimilation numkerも10以上となり, サンゴ礁海域の生物生産力がサンゴに共生する褐虫藻に支えられていることが確認された. その生産性を支えるものがサンゴ虫との共生関係であり, さらに詳細な研究が必要である.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K.Kato and T.Okino: Japanese J.Limnology. 49. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K. Kato and T. Okino: "Direct observation on the adhesion of bacterioplankton to immersed glass slide by epifluorescence microscope." Japanese J. Limnology. 49. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K.Kato and T.Okino: Japanese Journal Limnology. 48. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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