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シロカネソウ連,特にシロカネソウ属の分類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 60540446
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 植物形態・分類学
研究機関神戸大学

研究代表者

田村 道夫  神戸大, 理学部, 教授 (00029646)

研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1985年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードシロカネソウ連 / シロカネソウ属 / 染色体基本数 / グルタミン酸脱水素酵素 / 花弁の発生 / 閉鎖花
研究概要

1.日本産シロカネソウ属のすべての種について染色体数をしらべ、2n=36 と確立した。また、台湾産のDichocarpum arisanense とインド産のD.adiantifolium については、2n=26 と数えた。しかし、これらについては 2n=24 の可能性もあり、そうだとすると本属は基本数を6とする倍数系列をもつことになる。
2.ヨーロッパ産のIsopyrum thalictroides の染色体数をしらべ、2n=28 と決定した。本種の染色体数は今まで 2n=14 と報告されており、本種は種内倍数体を含むことが明らかになった。
3.シロカネソウ属の日本産のすべての種を含むキンポウゲ科の27属80種について、グルタミン酸脱水素酵素のアイソザイム分析をおこなった。その結果、キンポウゲ科では同酵素のザイモグラムはかなり多様であり、10の異った位置にバンドが現れることが明らかになった。メイン・バンドの位置はかなり安定しており、シロカネソウ連では、チチブシロカネソウ属、Dichocarpum arisanense とD.adiantifolium では4の位置に、日本産のシロカネソウ属の種では1,Isopyrum maushuricumでは8,ヒメウズでは7,オダマキ属の種では6の位置にメイン・バンドが現れた。
4.シロカネソウ属,ヒメウズ属,オダマキ属の花弁の発生の比較し、発生の初期はみな同じく平板状であるが、向軸面に横方向の隆起があらわれ、ついで両側が連なり、柄が伸長し、最後に距が突出する。これらの部分の発達の程度の違いにより、本連の多様な花弁が形成される。
5.シロカネソウ属では、トウゴクサバノオのほか、アズマシロカネソウとサンインシロカネソウも閉鎖花をつけるが、それらの閉鎖花はトウゴクサバノオほど退化的でなく、閉鎖花にもいろいろの程度のあることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 小菅桂子,田村道夫: 植物分類・地理. 37. 167-179 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kosuge, K. & Tamura, M.: "Isozymic variation of glutamate dehydrogenase in the Ranunculaceae" Acta Phytotaxonomica et Geobotanica. 37. 167-179 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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