研究課題/領域番号 |
60540480
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
動物形態・分類学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
和田 勝 医科歯科大, 教養部, 助教授 (40100953)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ゴナドトロピン分泌 / 黄体形成ホルモン / テストステロン / メラトニン / ウズラ / 分泌パターン / 神経内分泌 |
研究概要 |
1.光刺激によるウズラLH分泌と排卵に伴うLHサージの違い光刺激によってウズラのLH分泌を誘導すると、始めの2-3日は、episodicな分泌様式を示し、一日の後半、夜明けから20時間ほど後に一過的な増加、減少が見られる。この分泌パターンは雌の排卵前に見られるLHサージとよく似ている。雌においても未成熟な状態から成熟する過程では、このようなLH分泌を示す。ところが、この光刺激によるLH分泌はフエノバルビタールやペートバルビタールなどの麻酔剤では阻害することができない。注射の時間をいろいろ変えても駄目である。ところが同じフエノバルビタールを、排卵に伴うLHサージのピークが現われる10時間前に注射をすると、LHサージは完全に抑えられ、従って排卵をおこらない。バルビタール系麻酔剤よりもモノアミン、セロトニン系神経伝達物質の合成、分泌を特異的に抑制する薬剤を用いたが、光刺激によるLH分泌を抑制することはできなかった。光刺激によるLH分泌の過程には神経系を介さない。光が直接に効果を現わすものと推測される。 2.一過的な分泌パターンはやがて常に高い値を保つように変わる。この過程にはテストステロンは関与せず、テストステロンはむしろ抑制的に働く。In vitro実験によると、LHRHをずっと作用させたり、短い時間間隔で作用させるより、60分間に一回ほどの割合の方が、LHの放出を持続させることができる。LH分泌が続くためには、上位の視床下部より、適当な間隔のLHRHの作用が重要である。 3.メラトニンが、上に述べたLH分泌の初期過程に関与するかどうか調べたが、関与しているという結果は得られなかった。
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