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珪酸塩系におよぼすクロムの影響

研究課題

研究課題/領域番号 60540512
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 鉱物学
研究機関東北大学

研究代表者

大沼 晃助  東北大, 理学部, 助教授 (50000865)

研究分担者 藤巻 宏和  東北大学, 理学部, 助手 (90133933)
吉田 武義  東北大学, 理学部, 助手 (80004505)
青木 謙一郎  東北大学, 理学部, 教授 (00004276)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1985年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードクロム / スピネル / 相平衡図 / スピネルレールゾライト / 斜長石レールゾライト
研究概要

Crを含む珪酸塩系は広いスピネルの液相面を持つ。このことは微量のCrの存在が珪酸塩系の相平衡に大きな影響をおよぼすことを示すものである。この研究においては岩石学の重要なモデルであるForsterite-Anorthite-Diopside-Si【O_2】に0.3%のMg【Cr_2】【O_4】を加えた場合の相平衡図を検討しつつあるが、今年度においては以下の相平衡図を決定した。
Fo-An-40%Di
Fo-An-Si【O_2】-29.7%Di-0.3%Mg【Cr_2】【O_4】
Fo-An-Si【O_2】-39.7%Di-0.3%Mg【Cr_2】【O_4】
Fo-An-Si【O_2】-49.7%Di-0.3%Mg【Cr_2】【O_4】
これらのデータおよび前年度のデータを基に、Fo-An-Di-Si【O_2】-0.3%Mg【Cr_2】【O_4】系の平衡図を確立した。
Fo-An-Di-Si【O_2】-0.3%Mg【Cr_2】【O_4】系においては、2つの不変点が確認された。A:Fo+Sp(Spinel)+En(protoenstatite)+Di+液,B:An+Sp+Pen+Di+Si(珪酸鉱物)+液である。このうち不変点Aの固相組合せはスピネルレールゾライトに相当する。その組成点はほぼEn(30)Di(39.7)An(30)Mg【Cr_2】【O_4】(0.3),温度は約1300℃である。Aに相当する不変点はクロムを含まない系では高圧下でないと出現せず、1atmでは斜長石レールゾライトの固相組合せを持つ不変点が存在する。一般にスピネル、レールゾライトは1000℃、8kb以下では斜長石レールゾライトヘ転移するとされている。しかしながら今回の実験結果は少量のクロムが存在すれば、この転移圧力はかなり低下することを示している。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kosuke Onuma: Lithos.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kosuke Onuma: "The effect of chromium on the system forsterite-anorthite-diopside-silica and its petrologic significance." Lithos.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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