研究課題/領域番号 |
60550097
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機械工作
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研究機関 | 成蹊大学 |
研究代表者 |
廣田 明彦 成蹊大, 工学部, 助教授 (70016682)
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研究分担者 |
笠原 和夫 成蹊大学, 工学部, 助手 (50169405)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1985年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ドリル切削 / チゼル刃 / 切りくず生成過程 / 切削模型 / 切削抵抗 / 傾斜切削 / 切りくずの上向きカール / 切りくずの横向きカール |
研究概要 |
1.すくい面幅を一様にシンニングした場合のチゼル部による変形機構を切削速度、すくい角が切れ刃位置によって異なる状態の集積ととらえ、一体のらせん形切りくず生成を表現できる切削模型を開発した。幾何形状、速度に関する7個の変数を含むこの模型は切りくず生成状態を良好に近似でき、また切削抵抗に関する計算値と実測値とはかなり良好な一致を示した。 2.上向きカールの予測を目的として、切れ刃に垂直な面内におけるせん断線が二つの円弧で構成され、切りくずの並進運動が考慮された傾斜切削模型を開発した。すくい面の摩擦状態を示す平均摩擦応力と摩擦角、および工具-切りくず接触長さを指定すると、一定の上向きカール半径をもつ切削状態を実現する解として与える。カール半径に関する計算値と実測値とは傾斜角が大なる範囲で良好な一致を示した。 3.上向きカールを伴う傾斜切削模型が切れ刃の微小部分で成立すると仮定し、横向きカールの条件が考慮されるとともに切削速度が切れ刃に沿って変化する場合の三次元切削模型を開発した。切削速度差によって、実現する解として与えられる切削状態の横向きカール半径は無限大(切削速度差がない傾斜切削の場合)から切削幅の3、4倍程度の小なる値まで変化する。 4.主切れ刃では刃先先端角、ねじれ角およびウェブ厚とドリル傾との比を、一方チゼル刃では逃げ角、すくい面幅とチゼル刃の長さとの比および送りとチゼル刃の長さとの比をそれぞれ同一とすれば幾何的相似性が成立する。この幾何的相似性と、すくい角による比切削抵抗の変化およびチゼル部すくい面の拘束状態の変化を考慮すれば、少ないデータによって径の異なるドリル主切れ刃部とチゼル部に作用する切削抵抗を求めることができる。
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