研究課題/領域番号 |
60550149
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
熱工学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
河村 長司 岐大, 工学部, 教授 (00021569)
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研究分担者 |
安里 勝雄 岐阜大学, 工学部, 助手 (00021626)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1985年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | エネルギ節約 / 化石燃料 / 燃焼 / エネルギ変換装置 / 熱循環バーナ / 熱伝達 / 熱エネルギ / エクセルギ |
研究概要 |
燃焼ガスの持つ熱を循環させ未燃混合気を予熱することのできる3重円筒形熱交換器を備えた熱循環バーナ(HRバーナ)を用いると通常の断熱火炎より高温の火炎をつくりだすことが可能である。したがって、このHRバーナを、直接、熱として利用する熱源として、あるいは力学的仕事(エクセルギ)を取り出すエネルギ変換装置の高温熱源として利用する場合、質の高い熱エネルギを供給できる。 本研究ではHRバーナによって安定される高温火炎の特性を調べ、ついでその高温火炎から得られる熱エネルギとエクセルギを、通常のバーナ(NHRバーナ)から得られる、それらと比較検討を行った。燃焼ガスからエクセルギを取り出す場合、燃焼ガスを外部熱源とする場合(外燃方式)と燃焼ガス自身を熱源とする場合(内燃方式)との両方式があるが、それについても検討した。得られた主な結論は次の通りである。 1.HRバーナで安定した火炎を直接、熱源として利用する場合、あるいは力学的仕事を取り出すエネルギ変換装置の高熱源として利用する場合、NHRバーナに比べて、低い当量比にもかかわらず、高い熱流束とエクセルギ流束が得られる。 2.HRバーナおよびNHRバーナに共通して、外燃方式に比べて、内燃方式の方が、同一熱流束の条件でもバーナから得られるエクセルギ流束は高い。 3.エネルギ変換装置の動作流体へ燃焼ガスからの熱伝達を促進させるためには、火炎温度を高くするか、火炎を伝熱壁面に、より接近させて火炎を安定化させることが重要である。そのような観点からも、上記条件を満たすHRバーナは優れている。
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