研究課題/領域番号 |
60550199
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電力工学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
高島 武 金沢大, 工学部, 教授 (10019739)
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研究分担者 |
石橋 鐐造 金沢大学, 工学部, 教授 (50019692)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1985年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 接地電極 / 接地インピーダンス / 地中電流の作る磁界 |
研究概要 |
1.接地インピーダンスの数値計算…‥地中電流の作る磁界の影響を考慮に入れた改良計算法を用いて、雷サージに対する接地インピーダンスの数値計算を行った。得られた知見を要約すると、(1)地中電流の作る磁界は、地表面と平行に埋設された電極(メッシュ電極、カウンターポイズ)には影響しない。(2)地表面と垂直に埋設された電極(垂直棒状電極,深埋電極)に対しては、地中電流の作る磁界は電極のインダクタンスをかなり増大させる。 2.接地インピーダンスの実測…‥サージインピーダンステスタ(立上り1μ秒,0.4A)を用いて、実際の垂直棒状電極の接地インピーダンスを測定した。その結果、電極をある程度以上長くしても接地インピーダンスが減少しないこと、すなわみ、接地インピーダンスに関しては電極の有効長が存在することが判明した。この電極の有効長は電極のインダクタンス電圧降下に起因するものである。そして、(1)有効長は垂直埋設電極に対してはもちろんのこと、水平埋設電極に対しても存在すること、(2)理論的考察から、大地固有抵抗が変われば有効長も変わること、(3)例えば、大地固有抵抗が158〜190(Ωm)のときの垂直棒状電極の有効長は約20mであること、が判明した。 3.今後の課題‥…計算値と実測値を比較したところ、電極が短い(2m程度)場合には計算誤差は小さいが、電極が長い(10m程度以上)場合の誤差はかなり大きくなった。この原因を検討したところ、前述の計算において伝播が無視されていたためであろうと推定された。したがって、伝播を考慮に入れた接地インピーダンス計算法を案出することが必要である。
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