研究課題/領域番号 |
60550269
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報工学
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研究機関 | 東北工業大学 |
研究代表者 |
藤野 英一 東北工大, 工学部, 教授 (00085375)
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研究分担者 |
宮崎 清則 東北工業大学, 工学部, 助教授 (80085414)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | しきい値論理 / 状態遷移系列 / 周期列 / 一様構造 |
研究概要 |
本年度においては、研究実施計画に從い、昨年度檢討したしきい値回路モデルを、安定度の優れたデイジタル方式に決定し、モデル回路を試作完成し、これらにより一様構造しきい値回路網を構成、パーソナル・コンピュータとの結合によって、回路網の種々の条件と、発生する状態遷移系列との関係を、理論と対比しながら確認した。 1.モデル回路の構成 3入力、1出力回路素子を実現し、結線値およびしきい値を、+7〜-7の整数、内MSB1ビットとする4ビット構成とした。これらの動作は、求める眞理値に一致することを確かめた。 2.一様構造回路網としての動作 上記1.のしきい値素子を一次元一様構造回路網として構成、当初2素子回路網にて動作を確認し、最終的には10〜11個の素子による回路網にて理論値に一致する動作を行なう事を確かめた。 3.パーソナル・コンピュータとの結合 多素子回路網を構成し、種々の条件における遷移系列を実現しかつ制御するには、双方向の通信制御が必要である。通信方式には一般性を考慮してRS232C方式を採用、必要なソフトウエアを作成した。これらにより、外部よりの回路網条件の制御が可能なることを確かめた。 4.理論的檢討 以上の具体的システムの動作確認には先行する理論との整合が必要なため、あらかじめ理論計算を行なった。知見として、単一素子,多帰還による遷移系列の発生が可能なる事を発表したが、これらの実驗的檢証は現在計算機シミュレーションの段階にある。
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