研究課題/領域番号 |
60550271
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子機器工学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
三木 信弘 北海道大学, 応用電気研究所, 助教授 (30002314)
|
研究分担者 |
宮永 喜一 北海道大学, 応用電気研究所, 助手 (20166185)
|
研究期間 (年度) |
1985 – 1986
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | 音声生成系 / 声道モデル / ARMA分析 / 調音推定 / 音声合成 |
研究概要 |
本研究では、音声生成系の実体モデルに基づく音声合成のための声道パラメータを推定することを目標として、音声波形のARMA分析モデルから母音の声道断面積関数を推定する手法を研究した。新しい評価関数を組合せた高帯域の評価関数を用い、唇側境界条件を含めることにより多区間で滑らかな声道断面積関数を推定することができた。人間の音声生成系をその構造に基づいてディジタルモデル化し、ディジタル演算により音声合成を行う場合や、逆に音声の分析結果から声道断面積関数を求める場合に、唇における放射インピーダンスが重要な境界条件となる。本研究では、音声生成系に対して重要な役割を果している放射インピーダンスをマネキンや唇の発声形状を模擬した音響管を用いて実測した結果を示し、これらを体積速度反射係数に変換した場合の特性を明らかにした。観測された音声信号のみから声道形状を推定するためには、精度のよい音声分析法を開発する必要がある。本研究では、回帰的ARMA法を開発し、高精度の分析法であることを示した。また本分析法では、非定常分析モデルを導入しているため、子音のようにスペクトル変化がはげしい音声に対してもスペクトル推定の追従性が優れていることを確かめた。実音声分析に於ては、A/D変換時に用いるLPFのため、推定誤差が生じる。本研究では、LPFの特性補償のできるARMA分析法を開発した。実際の子音に対して分析実験を行い、精度のよい分析ができることを示した。
|