研究課題/領域番号 |
60550294
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計測・制御工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
荒木 光彦 京大, 工学部, 助教授 (60026226)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1986年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1985年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 多周期ディジタル制御系 / 周波数応答法 / 極配置 / 安定余裕 / 入力多重型多周期系 / 出力多重型多周期系 / 制御系設計 / 強安定化可能性 |
研究概要 |
多周期ディジタル制御系について、拡大状態ベクトルを使った状態遷移方程式を導き、その基礎の上にナイキスト型の安定条件およびゲルシュゴリン帯の理論を確立した。さらに、ナイキスト条件による安定解析プログラムおよびシミュレータを完成した。また、出力多重度をすべて1として入力側だけを自由な多重度に設定する入力多重方式、および逆に入力多重度をすべて1として出力側だけを自由な多重度に設定する出力多重方式の2通りの方式について、極配置可能性を検討した。その結果、制御対象が可制御・可観測であれば、入力多重方式については可制御性指数以上の多重度を、出力多重方式については可観測性指数ベクトル以上の多重度を使えば、任意の実軸対称な極配置が可能であることを証明した。さらに出力多重方式については、制御対象が原点に零を持たないという条件の下で多重度を拡大系の可観測性指数以上にとることによって、制御装置自身の極も任意に配置できることを示した。これらの理論的成果を確認するため、先に述べた安定解析プログラムおよびシミュレータを使った事例研究を行った。その結果、安定な制御装置を使った出力多重方式が、出力の応答、操作量のピーク値、安定余裕などの観点から良好な特性を示すという傾向が認められたが、まだこれを一般的結論とするところまでは検討が進んでいない。
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