研究課題/領域番号 |
60550304
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計測・制御工学
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
示村 悦二郎 早稲田大, 理工学部, 教授 (80063585)
|
研究分担者 |
川崎 直哉 高知大学, 教育学部, 助教授 (40145107)
内田 健康 早稲田大学, 理工学部, 教授 (80063808)
|
研究期間 (年度) |
1985 – 1986
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1986年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1985年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 安定性 / 制御性能 / インテグリティ / むだ時間 / 最適レギュレータ / CAD |
研究概要 |
フィードバック制御系において、信号経路の断線、パラメータ変動などの異常な状態が発生した際の安定性と、制御性能の劣化を解析し、それを防止する制御器の設計法を確立することが、本研究の目標であった。これに対して、2年間に、次の成果を得ることができた。 1.フィードバックループ中の信号経路の断線に際して、閉ループ系の安定性が保存される性質をインテグリティというが、そのために、制御系が満たすべき条件を還送差行列を用いて明らかにした。 2.インテグリティは、信号経路の断線時に安定性を保証する制御器を構成する問題であるが、単に安定性を保証するだけでなく、ある程度の制御性能が保証する制御器を構成することは実用上重要である。このための理論を開発した。 3.上記の考え方を更に進めて、複数の制御入力のおのおのに分担させるべき機能を別々に定めて、制御器を構成する新しい制御概念を提案し、制御器の構成法を導いた。この方式はインテグリティへの新しい接近になる。 4.むだ時間を含むシステムについて、前述の安定性および制御性の問題を検討することは、理論的にも実用的にも極めて重要な課題である。その為の第一着手として、むだ時間を含むシステムの安定性の解析をおこない、一般的条件を導いた。 5.上記と同じ目的で、むだ時間を含むシステムに対する最適レギュレータの一般理論と、最適ケインの計算法を明らかにした。無限次元のリカッチ方程式の新しい解法を与えた事になる。」6.インテグリティを保証する制御器を設計する為のソフトウエアシステムを、示村研のCADシステムISACSに組み込み活用できる段階にした。
|