研究課題/領域番号 |
60550319
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
土木構造
|
研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
三井 康司 信大, 工学部, 助教授 (20021008)
|
研究分担者 |
大上 俊之 信州大学, 工学部, 助手 (80152057)
清水 茂 信州大学, 工学部, 助手 (90126681)
市川 康明 名古屋大学, 工学部, 講師 (30126833)
富所 五郎 信州大学, 工学部, 助教授 (30021025)
|
研究期間 (年度) |
1985 – 1986
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1985年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 境界-有限要素の結合手法 / 境界要素法 / 有限要素法 / 地盤 / 構造物 / 相互作用 / 熱伝導 / ジョイント要素 / 地下貯蔵タンク / LNG / LPG / 凍結 / 応力再配分問題 |
研究概要 |
本研究は地盤-構造物の相互作用問題を数値解析するための、境界-有限要素のCoupling手法を提案し、静弾性問題、定常および非定常における熱応力問題等の種種の数値計算例より、本提案手法の計算効率を論じたものである。本研究で得られた成果を箇条書きすると以下のようである。 1)境界-有限要素の結合手法による連続体解析、2)境界-有限要素の結合手法における物体力の取り扱いに関する考察、3)境界-有限要素の結合手法による定常熱応力解析、4)境界-有限要素の結合手法による非定常熱応力解析5)SUP法とp-Adaptive境界要素法との結合手法によるポテンシャル問題、等である。 1)では連続体における境界-有限要素の結合手法のための定式化を詳細に行ない、また連続体中に不連続面が存在するる場合の接合要素の導入手法についても取り扱っている。境界要素領域において物体力を考慮する為には、通常は領域内を幾つかのcellに分割する必要があり、境界要素法本来の長所が薄らぐことになる。このため、2)ではGalerkinテンソルを導入することで領域積分を境界積分で評価する手法の得失を詳細に検討している。3)では定常熱応力解析のための境界-有限要素の結合手法の定式化を行なう。また、均一地盤内に破砕帯等のfractured massesが存在する場合の熱伝導、熱応力のための特殊な有限要素を挿入した場合の計算手法に関しても考察している。Superposition method(SUP法)は、一種の境界要素法と考えられ、数値積分が不要であること、境界近傍の内部点の値が高精度で得られる等の長所を有している。また、境界要素法では、境界条件のタイプが異なる近傍において計算誤差が大きくなり、要素を再分割するなどの工夫が必要である。これに対処するため、4)では高精度を要する要素のみ順次内挿関数の次数を上げていくp-Adaptive境界要素を導入し、SUP法との結合手法を詳細に考察している。
|