研究課題/領域番号 |
60550331
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
コンクリート工学・土木材料・施工
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
徳田 弘 秋大, 鉱山学部, 教授 (70041879)
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研究分担者 |
加賀谷 誠 秋田大学, 鉱山学部, 助手 (00091794)
川上 洵 秋田大学, 鉱山学部, 助教授 (90006693)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1985年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 超硬練りコンクリート / 表面振動機 / 強度 / 微細構造 |
研究概要 |
1.実験概要 粗骨材の最大寸法40mm、VC値20±5秒、水セメント比80%、単位セメント量144kg/【m^3】のコンクリートを角柱型わくに打込み、表面振動機により振動時間を変えて締固め、材令28日で上・中・下部の圧縮および引張強度を測定し、さらに粗骨材粒の周囲の微細構造を観察した。 2.実験結果 (1)圧縮および引張強度は、締固めの初期で上部ほど大きく、時間の経過とともに各部とも増加してその差は小さくなり、120〜180秒で最大値に達する。この間の強度増加割合は下部ほど大きい。その後各部とも減少傾向に転じ、上部で最小値となる。 (2)圧縮強度の増加に伴って引張強度は増加するが、圧縮強度100〜150kgf/【cm^2】に対応する引張強度は8〜11kgf/【cm^2】であって、普通コンクリートと比較して引張強度は若干低い値となる。 (3)圧縮強度には載荷方向による差異が認められないが、打込み方向に載荷した場合の引張強度はこれと直角方向に載荷した場合より10〜20%大きい。 (4)コンクリート中の空隙は、主として粗骨材粒の上面,下面あるいは上・下両面に接して形成され、半月形あるいは三日月形を呈している。空隙の大きさは振動時間とともにおよそ120〜180秒まで減少傾向を示すが、その後増大傾向に転ずる。これは微小な空気泡が合体してより大きな空隙を形成するからであって、空気量はほとんど変化していない。この現象と(1)で述べた強度の減少傾向の間には密接な関連性があると考えられる。 (5)各締固め段階で、粗骨材粒の上面における空隙は下面におけるより小さく、また上部における空隙は対応する下部におけるものより小さい。
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