研究課題/領域番号 |
60550334
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
コンクリート工学・土木材料・施工
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
畠 昭治郎 京大, 工学部, 教授 (10025819)
|
研究分担者 |
飯塚 敦 京都大学, 工学部, 助手 (40184361)
建山 和由 京都大学, 工学部, 助手 (10179731)
谷本 親伯 京都大学, 工学部, 助教授 (10109027)
|
研究期間 (年度) |
1985 – 1986
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1985年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 締固め / 施工管理 / 水浸 / 体積変化 / 強度低下 / 施工基準 |
研究概要 |
締固めた土の長期的挙動を考慮した締固め施工管理手法を確立するため、締固めた不飽和土の水浸による体積変化、強度低下について次の手順により研究を行った。 1.不飽和土と飽和土の示す挙動の違いがサクションに起因すると考え、球状体モデルにより不飽和土の圧縮・強度特性の説明を行った。この結果に基づき、不飽和土が水浸を受けるとサクションが消滅し飽和土の挙動を示すという仮定を立て、水浸後の土の体積変化、強度低下を予測する手法を考案した。 2.1で考案した水浸に伴う不飽和土の体積変化量の予測手法を検討するため、標準圧密試験装置と既設の締固め用モールドを改良した装置を用い、1次元の水浸実験を行った。その結果、締固めた不飽和土は初期密度、水浸時上載圧により膨張と圧縮という異った挙動を示すこと、ならびにこのときの膨張量あるいは圧縮量は、1で考案した方法により予測できることが確認された。 3.1で考案した水浸による強度低下の予測手法を検討するため、水浸装置のついた一面せん断箱を製作し、水浸時強度の測定を行った。この結果、水浸時強度は水浸後の間げき比と上載圧によりほぼ決まり、水浸前の間げき比、含水比によらないこと、ならびに1で考案した予測手法により水浸時の強度低下を定量的に予測し得ることが明らかになった。 以上の結果を基に、水浸時の体積変化が少く、かつ水浸による強度低下後も所定の強度を保つような水浸前の土の間げき比の決定方法を考案し、この考え方に基づいた施工管理基準について検討を行った。さらに現場で簡単に土の強度を測定することができる試験方法を考案し、その適用性について、室内実験により検討を行った。
|