研究課題/領域番号 |
60550350
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎・土質工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
柴田 徹 京大, 防災研究所, 教授 (20027212)
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研究分担者 |
三村 衛 京都大学, 防災研究所, 助手 (00166109)
八嶋 厚 京都大学, 防災研究所, 助手 (90144394)
田村 武 京都大学, 工学部, 助教授 (30026330)
関口 秀雄 京都大学, 防災研究所, 助教授 (20027296)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1985年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 支持力 / 円孤すべり面法 / 地盤改良工法 / 補強土工法 / 粘塑性アルゴリズム / 剛塑性有限要素法 / 要素境界すべりモデル |
研究概要 |
地盤の支持力や土構成物の安定性の評価は、土質力学における最重要課題の1つであり、古くから数多くの提案や工夫がなされてきた。そして現在では、各種の規準や示方書が整備され、一般的には円孤すべり面法に代表される極限平衡法で、計設理論としては十全であるかにみえる。しかし特に近年、構造物の大型化と多様化にともなう軟岩地盤や砂礫地盤の支持力問題のクローズアップ、地盤改良工法と補強土工法の発達にともなう複合地盤の支持力評価手法の要望の高まり、また許容変形量に対するより巌しいすう勢等によって、在来安定解析手法の限界が随所で指摘されるようになってきた。そこで本研究では、近年目覚ましい展開のみられる塑性流動、破壊予測手法を用いて安定解析、変形解析を行い、各種手法の相互関係および在来手法に対する長所・短所を明らかにした。 得られた主な研究成果は、以下の通りである。 1.粘塑性アルゴリズムを用いた崩壊予測に関しては、破壊近傍での構成式の特徴をまとめるとともに、複合地盤の例として、締固め砂杭で改良された海底軟弱地盤上の防波堤の安定問題を検討した。 2.剛塑性有限要素法に関しては、数値解析手法の手順をまとめるとともに、従来用いられている「上界定理」と「つりあい式」との関係を明らかにした。また本解析手法を用いて、帯基礎の支持力問題、切取斜面の安定問題および三次元安定問題などを検討した。 3.地盤の不連続性を考慮した有限要素解析手法として、新たに要素境界すべりモデル(Inter-Element-Slip Model:IESM)を開発し、地下構造物の安定問題を検討した。また本プログラムが多くの研究者・技術者の利便に供しうるように、プログラム・マニュアルを作成した。
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