研究課題/領域番号 |
60550351
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎・土質工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
関口 秀雄 京大, 防災研究所, 助教授 (20027296)
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研究分担者 |
三村 衛 京都大学, 防災研究所, 助手 (00166109)
八嶋 厚 京都大学, 防災研究所, 助手 (90144394)
柴田 徹 京都大学, 防災研究所, 教授 (20027212)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1985年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 側方流動 / 多次元圧密 / 軟弱地盤 / 安定管理 / サンド・ドレーン / 盛土 / 有限要素法 |
研究概要 |
1.軟弱地盤における側方流動実積-地層構成の影響について;本研究では軟弱沖積地盤の側方流動性状に及ぼす地層構成の影響を、国内外の代表的な試験盛土実績に基づいて調べている。その結果を列挙すると、次のようになる。(1)最上層あるいは全層に泥炭を有する軟弱地盤の一次盛立て中の側方流動土量と沈下土量の関係によれば、前者の値は後者よりもかなり小さい、すなわち盛立て過程中にも相当の部分排水が生じている。(2)三角州や河道近傍の後背湿地、あるいは海岸埋立て地盤などにおいては、厚い海成粘土層の上位に砂層が存在する形式の"二層地盤"となる。このような、表層が"堅い"軟弱地盤と、泥炭性地盤のように表層が"極度に柔かい"軟弱地盤の側方変位プロフィールは、明瞭に異なる。すなわち、先者では、地表面付近の側方変位が拘束されるのに対し、後者では地表にまで大きな側方変位(盛土外方方向)が生じる傾向がある。(3)上述のことから、軟弱地盤の側方変形の起こりやすさ、すなわち側方流動ポテンシャルが、地盤の成因に応じて変化する傾向がうかがわれる。実際、極限支持力の値が8tf/【m^2】程度以下の軟弱地盤(泥炭地盤や有機質粘土地盤)では、載荷にともなう地盤剛性の劣化が著しいのに対し、極限支持力が10tf/【m^2】以上の比較的堅い地盤では、明瞭な前兆を示さずに全般破壊に至る傾向がある。したがって、軟弱沖積地盤の側方流動量の予測や安定管理を行なうには、このような"地盤の地域性"に十分な配慮を行なう必要がある。 2.局部載荷を受けるバーチカル・ドレーン打設地盤の変形解析法の開発;本研究では、帯状局部載荷重を受けるサンド・ドレーン打設地盤を対象として、新たに「マクロ・エレメント法」なる連成解析手法を開発するとともに、その有効性を実試験盛土(神田試験盛土A,B)の挙動解析を通じて確かめている。
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