研究課題/領域番号 |
60550372
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
交通工学・国土計画
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研究機関 | 京都大学 (1986) 金沢大学 (1985) |
研究代表者 |
飯田 恭敬 京大, 工学部, 教授 (10026114)
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研究分担者 |
秋山 孝正 京都大学, 工学部, 助手 (70159341)
高山 純一 金沢大学, 工学部, 助手 (90126590)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1985年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | リンクフロー値 / OD交通量推計 / ネットワーク |
研究概要 |
1.エントロピーモデル、最尤法モデルは定式化が非線形となるため解法が煩雑であるが、残差平方和モデルは連立一吹方程式で解が容易に得られる。 2.リンクフローの実測値と推計値の関係は、一致制約条件式としてよりも誤差最小化を実現する月的関数として用いるほうが、各種先決データの誤差に対して推計値が安定している。 3.リンクフローのみによる残差平方和モデルは、ODパターンが変化したとき更新可能であるという利点を有するが、リンクフロー観測誤差が大きいときは求解不能(負値を与える)となる欠点がある。またリンク観測地点数が少なくなると、推計誤差が大きくなる性質がある。 4.OD交通量あるいは発生交通量の既存パターンと推計時パターンのずれ最小化を目的関数に導入するモデルは、推計値は常に安定しているが、パターン変化に対応できない。また観測地点数が多いと推計不能の場合がある。 5.ODあるいは発生交通量パターンのずれ最小化と、リンクフローの実測値と推計値の誤差最小化を加算した定式化が、各種先決データの誤差に対する安定性と、ODパターン変化に対する更新可能性から最も実用的であると考えられる。また両者誤差平方和の重みを変更できる矛軟性を持つ。 6.目的地選択確率を先決するモデルは、これを一重制約型重力モデルで表わすことによって、ODパターン変化に追従できる。 7.エントロピーモデル,最尤法モデル,残差平方和モデルは定式化と計算方法が異るだけで、基本的には同一の考えにもとづいており、推計結果もそれほど顕著な差はない。 8.大規模なネットワークに対してはメッシュ分割による方法が考えられ、金沢都市圏道路網に適用したところ、その実用可能性が確かめられた。
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