研究概要 |
(1)外的環境の測定 昨年度に引続き、外的環境としての全天日射量,外気温,風速の測定を東京で行った。また札幌,沖縄での同様の測定も昭和61年4月より本格的測定に入った。現在もなお測定進行中である。 (2).防水材およびシーリング材温度の測定 昨年度の予備測定をふまえ、各試験体の仕様を決定した。これについても同上三地点での本格的測定に入った。 (3).ブラックパネル,ホワイトパネル温度の測定 昨年度試作した11タイプの中から基本タイプを選定し、同様に本格測定に着手した。 (4).建築用高分子材料の熱劣化試験および熱劣化式の作成 建築用高分子材料の代表として、加硫ゴムシート,ポリ塩化ビニル樹脂シートについて、各種温度での熱劣化化試験を実施し、熱による変質劣化を表わす熱劣化式を完成した。 (5).簡便な風速測定法の検討 気象環境データをもとに防水材,シーリング材温度を推定するためには、風速の評価の重要性が明らかになった。この事をふまえ試作パネルを利用して簡便に風速を評価する方法について検討を始めた。 (6).気象データの整理熱劣化荷重を全国的にマップ化するために基となる気象データの整理に着手した。 (7).全国3観測地点での観測記録の整理 現在も測定中であるが、現在まで得られた観測記録を整理し、大型計算機で処理するためのデータ化を行った。
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