研究課題/領域番号 |
60550401
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築構造・材料
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
柴田 耕一 日大, 生産工学部, 助教授 (00059726)
|
研究分担者 |
三井 和男 日本大学, 生産工学部, 助手 (80130615)
小沢 善隆 日本大学, 生産工学部, 専任講師 (00096794)
大沢 慶吉 日本大学, 生産工学部, 専任講師 (70060142)
北川 博 日本大学, 生産工学部, 講師 (80234243)
|
研究期間 (年度) |
1985 – 1986
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1985年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | サイロ / FRP / 耐震 / 座屈後 / 非線型振動 / 復元力特性 / 地震応答 |
研究概要 |
本研究ではFRP製サイロの耐震性に集中し、以下の結果を得た。 1.(a)FRP製サイロは復元力が強く、鉛直方向の軸力を増加しても、水平力に対する水平変位は、座屈後でも一定の値に達しないと破壊に至らない。(b)粉体、軸力の有無、変位の大小にかかわらず、力-変位関係は原点近傍を通り、FRP製サイロは金属製に比べ残留歪が小さいことがわかった。(c)粉体はサイロが座屈した後もサイロを安定な状態に保つ役目をする。 2.金属製サイロの座屈パターンは水平力を取り除いても消えないが、FRPサイロでは、かなりの変位に対して、座屈パターンは現われ、水平力を0にすると又、消失する特徴を示した。 3.牧草の質量の経時変化を実験的に調べ、安全側に減少ることがわかった。 4.(a)FRP製サイロの履歴面積は座屈までは0と考え、骨曲線を直線とすることが出来るが、座屈点を越えると面積は大きく増加する傾向にある。(b)和曲線については、βの関数化により、実験値に近い値を連続的に得ることが出来たために、以後の応答解析はより現実に近いものと考えられる。 5.(a)解析手法については、金属製サイロの解析手法を1部適用することが出来た。FRPサイロは特に残留変位の小さな原点指向型なので、今回は新たに等価履歴系(ER)の手法を用い、良く対応することが出来た。(b)地震応答解析の結果、軸力比0.3で、EL-CENTRO400Gal入力に対しても安定な応答変位を示し、破壊には至らなかった。 以上の結果は、サイロのみにとどまらず、他のタンク、容器類の耐震設計にも応用可能で、今後、どのように設計規準に反映させるかが重要な点となる。
|