研究課題/領域番号 |
60550402
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
洪 忠憙 明大, 工学部, 教授 (10061904)
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研究分担者 |
大木 隆 明治大学, 工学部, 助手 (40061866)
荒川 利治 明治大学, 工学部, 助手 (80159491)
下田 博一 明治大学, 工学部, 助手 (10130816)
下坂 陽男 明治大学, 工学部, 助教授 (10139462)
大亦 絢一郎 明治大学, 工学部, 教授 (10061954)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 免震支持機構 / 構造物 / 装置機器 / 積層ゴム / 減衰装置 / 地震応答シュミレーション / 床応答スペクトル / 基礎ロッキング変形 |
研究概要 |
近年、免震構造の研究およびその実用化への開発は、特に活発化してきている。多様化してきている各種の免震構造のうち、本研究は構造物,装置機器の支持層(第一層)の剛性を極度にソフト化し、入力地震を低減しようとする免震支持機構に限定し、その可能性,有効性さらには適切な支持方式の探究を研究の目的としている。 中低層の鉄筋コンクリート造建物の支持部に積層ゴムと減衰装置からなる免震支持機構を取り付けた場合の基本的な動力学特性を検討した。ここで考慮した減衰のタイプは、粘性型,摩擦型および履歴型の3種である。また、硬質地盤,軟弱地盤にそれぞれ対応した入力地電波による地震応答シュミレーションをおこない、特に積層ゴム,減衰型をパラメータ化して、詳細に検討した。免震していない従来の場合との比較もおこなった。 免震構造では、上部構造への地震入力を大幅に軽減することが可能であり、特に、入力レベルが大きい程免震効果は著しい。しかし、地震時における免震層の大きな応答変位を制御する観点から減衰装置の選択は重要である。 建物内の設備機器類および構造二次部材等の設計指標としての床応答波の加速度、変位の応答スペクトルを作成し免震支持機構の有効性を立証した。加速度の床応答スペクトルは、免震していない従来の場合と比較して明瞭な卓越振動数の少ないものとなっており、特に摩擦型ダンパの場合は、加速度、変位とも狭帯域のピークは認められない。 積層ゴムを使用した免震支持機構においては、建物基礎部のロッキング振動の影響が懸念される。特に、建物短辺方向の基礎ロッキング変形を考慮した免震構造物の地震応答を併せて検討し、基礎部ロッキング振動が、免震支持効果に与える影響について定量的な知見を得た。
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