研究課題/領域番号 |
60550487
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
金属加工
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小門 純一 京大, 工学部, 教授 (30025788)
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研究分担者 |
宅田 裕彦 京都大学, 工学部, 助手 (20135528)
八田 夏夫 京都大学, 工学部, 助教授 (30026041)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1986年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1985年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 連続鋳造 / 熱間圧延 / 連鋳スラブ / 湯面 / 凝固点 / 板厚 / 冷却 |
研究概要 |
本研究の目的は連続鋳造設備と熱間圧延工程の一体化の可能性を、圧延可能な鋳片温度の確保という面に重点を置いて、検討することである。ここでは、連鋳機のメニスカスからクレータ・エンドに至るまでの鋳片の温度分布とシェル厚の成長過程を見積ることのできる計算モデルが確立された。そして、この計算モデルによって、種々の鋳造条件(2次冷却帯の冷却条件,引き抜き速度および保温カバーの有無)での鋳片の温度変化とクレータ・エンドの位置が計算され、高温鋳片を得るための最適条件が検討され、多くの有用な知見が得られた。すなわち、従来強冷却が行われていた2次冷却帯での冷却条件を緩冷却とし、未凝固部分からの伝導熱量を活用する、いわゆる未凝固復熱法の理論的根拠の確立,スラブ端部の温度低下を少なくするための端部水切り幅と保温幅の決定法の確立,矯正点においてスラブ全断面の温度がぜい化域に入らない為の冷却条件の設定が行われ、機端におけるスラブ全断面の平均温度として1200℃を確保することが可能にされた。一方、熱間圧延工程での材料の温度維持を求めるための計算モデルが確立され、バー厚が大きくなると共に、最終圧延温度が【Ar_3】変態点温度以上になるためのスラブの所要温度が低下すること、バー厚が55mm以上になれば、仕上板厚1.2mmに対するスラブ所要温度が1200℃以下になり、連続鋳造された鋳片を直接熱間圧延することが可能であることが明らかにされた。さらに、製鋼,連続鋳造および熱間圧延工程での生産量の整合性に関する検討が行われ、最後に、連続鋳造設備と熱間圧延設備の直結化に関する管理技術面からの考察と本研究の総括がなされている。
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