研究課題/領域番号 |
60550504
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
金属材料
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
柴田 浩司 東大, 工学部, 助教授 (90011121)
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研究分担者 |
小田 克郎 東京大学, 工学部, 助手 (80177229)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1985年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | オーステナイト鋼 / 疲労 / 軟化 / 炭素 / 窒素 / 塑性変形 / シミュレーション / 強力X線 |
研究概要 |
C、Nで強化したオーステナイト(γ)系鋼の繰り返し加工軟化の機構に関する知見を得るために、まず積層次陥エネルギー(s.f.e)を著しく下げると言われているSi及びs.f.eを変化させないと言われているCの繰り返し塑性挙動に及ぼす影響を調べた。その結果、s.f.eが低いだけでは繰り返し加工軟化は生じないこと、繰り返し加工軟化の主たる要因はC添加に関係していること、SiはCのこの効果を促進させることなどが結論された。この結論は、C、Nで強化したγ系鋼の固溶化処理まま材で観察される繰り返し軟化の原因を、侵入型原子と置換型原子(CrおよびMn)との結合体(IS結合体)による固溶強化が繰り返し変形によって壊れることにより生じるとする説と矛循しない。ついで、IS結合体の存在を実証することを最終目的として、高エネルギー物理学研究所の放射光(強力X線)を用い、ステンレス鋼、高Mn非磁性鋼中のCr、Mn、Ni原子X線吸収端微細構造(いわゆるXANES及びEXAFS)を観察することにより、これら原子の近傍に存在するC、N原子を観察することを試みた。その結果、この実験手法により、とくにCr原子近傍のCおよびN原子の存在を感度良く検出できることが明らかになった。繰り返し変形によりCr原子近傍のC、N原子がどのように変化するか現在測定中である。最後に、疲労硬化・硬化挙動を計算機シミュレートすることを最終目的として、γ系鋼の塑性変形挙動をシミュレートする方法を検討した。その結果、γ系鋼の室温から液体ヘリウム温度に至る塑性変形挙動をよく再現する計算機プログラムを作成することができた。
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