研究課題/領域番号 |
60550509
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
金属材料
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
遠藤 孝雄 横浜国立大学, 工学部生産工学科, 教授 (40018007)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1987
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1987年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1985年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | θー投影法 / 高温クリープ / 寿命予測 / クリープ曲線 / クリープ時間則 / クリープ / クリープ寿命 / クリープ寿命予測 / クリープ曲線形状 |
研究概要 |
本研究の目的は、クリープ歪と時間その関係(クリープ時間則)を支配している因子θ(i=1〜4)を用いた新しい余寿命推定法の妥当性を検討すること及び時間則に基づく寿命推定法の特徴を明らかにすることである。 第1の研究は、時間則に基づくクリープ挙動推定法(θ投影法)をNi基超合金(IN738)に適用した結果である。ここにおいて、クリープ変形中に生じる組織変化がθの応力依存性の中に含まれていること、即ち、θ投影法では、応力域の変化に伴う律速機構の変化や組織変化によるクリープ抵抗性の劣化をも考慮した余寿命推定ができる事が明らかにされ、時間則に基づくクリープ余寿命推定法が従来の方法よりも種々の点で優れていることが示される。今後、この方法によるデータの蓄積が望まれる。 第2の研究は、析出型アルミニウム合金(2024)のクリープ時間則に関する研究である。ここにおいて、短時間クリープのデータから長時間クリープ挙動を推定し、実測値と比較した結果が示される。注目するべきことは、θ_2の応力依存性には、ばらつきが大きいが、低応力への外挿に当り、θ_2のばらつきが余り重要でないことである。この理由を明らかにする目的で、誤差マップ、即ち、四つの時間則パラメータの内、二つを固定して他の二つを変化させた時に実測クリープ歪との間に生じる標準誤差がどのよう変化するかを図示したものから、時間則パラメータ相互の関係、θ_2のばらつきが大きい理由を解明した。時間則に基づくクリープ寿命推定に当り、この方法が一般に適用できる可能性がある。
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