• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

銅基形状記憶合金の記憶性能劣化とその防止

研究課題

研究課題/領域番号 60550514
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 金属材料
研究機関神戸大学

研究代表者

猪飼 靖  神戸大学, 工学部, 助教授 (40031108)

研究期間 (年度) 1985 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1987年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1986年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード銅基合金 / 形状記憶合金 / 性能劣化 / 長範囲規則度 / 熱繰直し試験 / 自動車用素子 / 熱繰返し試験
研究概要

最終的に挙げられた成果を二分野に分類して以下のように示すことができる.
1.銅基形状記憶合金の記憶性能の劣化は, マルテンサイト相の母相への変態が困難になることから生ずる. この機相として三種の仮説が提案されている. 即ち(1)M-母相界面の固着(2)M相の分離反応による(3)M相内の長範囲規則度の低下である. 本研究では上記(3)の仮説について, はじめて定量的な確認を与えることができたものである. 長範囲規則度の低下によって形状記憶能も失われること, 規則度の低下は予備時効に大きく影響されること, さらに, M相は二年余りにわたる常温時効によっては独立の規則配列を取ろうとはしないこと等が明らかになった. この分野の研究にこれら成果が寄与するところがあったと判断される.
2.自動車業界の要望する性能を持つ七元銅基形状記憶合金の開発については, 研究代表者の開発したシンポレックス法なる合金探索法を採用して行った. バネの作動温度85°C繰返しひずみ1%を負荷して合金性能を評価しつつ合金探索を行った. 得られた最高の性能を示す材料は, Cu-12.99Zu-12.26Al-2.95Si-1.34Sn-0.79Mn-0.64Niで三才回の熱くり返しで0.7%の形状記憶ひずみを持ったものであった. 変態点の変動は数度以下である. これを自動車業界に報告する予定である.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] 猪飼靖: 水曜会誌. 20. 312-315 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Y.Hashiguchi et al.: Proc.ICOMAT(1986). 832-837 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 樋口浩史他: 日本金属学会誌.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] IKAI, Yasushi: "Simpolex Method for Alloy Design" Suiyo-Kawai-Shi. 20. 312-315 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Y. Hashiguchi et al: "The Crystal Structure and the Change in Long Rouge Orden of Thermoelastic Marteusite in a Cu-Zu-Al Alloy" Proc. ICOMAT(1986). 832-837 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] H.Higuchi et al: "Degradation of Long. Range Order Parameter by Aging in a Cu-Zu-AlAlloy" Trans. JIM.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 猪飼靖: 水曜会誌. 20. 312-315 (1985)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Hashiguchi: Proc.ICOMAT. 832-837 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 樋口浩史: 日本金属学会誌.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi