研究課題/領域番号 |
60550537
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
工業分析化学
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
神野 清勝 豊橋技科大, 工学部, 助教授 (60124731)
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研究分担者 |
藤本 忠蔵 豊橋技術科学大学, 工学部, 教務職員 (60159126)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1985年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 液体クロマトグラフィ / 構造保持相関 / 保持予測 / 芳香族化合物 / PTH-アミノ酸 / アミノ酸 / ペプチド |
研究概要 |
液体クロマトグラフィにおける分離条件の選択は最も重要な問題であるにもかかわらず試行錯誤的に行なわれているのが現状であるが、本研究の目的は、この最適化を保持の予測を用いて行なおうとするものである。化合物の構造と保持との相関の研究を行いこの関係から任意の分離条件下での保持の予測が可能となることを原理とし、これをコンピュータによりシステム化することをめざした。その結果以下のような結果を得ることができた。 1.芳香族化合物、特に多環芳香族化合物(PAH)についての検討から、保持予測システム、化合物名同定システム及びUVスペクトルデータベースと連ぐことによる同定法の確立ができた。このシステムは液体クロマトグラフィ,超臨界流体クロマトグラフィの両方法に使用できる。2.PTH-アミノ酸についての保持予測の可能性について基礎検討を行いシステム化を実施することができた。3.アミノ酸,ペプチドについて保持予測の基本概念に基ずいて構造保持相関の検討を行い有効な方法を見い出した。1については実際試料のディーゼルエンジン排気固形物中のPAHの分析に適用し十分な性能を示すことができた。2,3についてはシステム化完成後、実際試料の適用を行うことにしている。 本研究により、液体クロマトグラフィの分野に新しく保持予測の概念を提案しその有効性を示すことができ、コンピュータを用いたこの分析法のシステム化に大きく貢献できたと考えている。
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