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可逆電極電位をプローブとする溶融ガラスの酸・塩基機能の評価

研究課題

研究課題/領域番号 60550554
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 無機工業化学・無機材料工学
研究機関岡山大学

研究代表者

三浦 嘉也  岡山大, 工学部, 助教授 (80032952)

研究分担者 尾坂 明義  岡山大学, 工学部, 助教授 (20033409)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1985年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード溶融ガラス / 電気化学 / 酸・塩基 / 電極電位 / 酸素濃淡電池 / 溶媒和エネルギー
研究概要

ガラス製造技術面のみならず。種々の物性面においても重要であるガラス融液の酸・塩基機能を酸素イオン濃淡電池の起電力測定および特定イオンの電極電位の測定から評価した。アルカリホウ酸塩二成分ガラス【R_2】O-【B_2】【O_3】、およびアルカリ珪酸塩二成分ガラス【R_2】O-Si【O_2】(ここでR=Li,Na,K,Cs)について種々の酸素イオン濃淡電池たとえば(【O_2】)Ptl【NA_2】0・2【B_2】【O_3】【ll】×【R_2】O・(1-x)【B_2】【O_3】【l】Pt(【O_2】)を組立て850〜1,300℃における超電力を測定し、種々のガラス融液の【Na_2】O・2【B_2】【O_3】または【Na_2】O・2Si【O_2】基準の酸素イオン活量を算出した。【R_2】O-【B_2】【O_3】系の酸素イオン活量は【Li_2】0,【Na_2】O系では【R_2】O=20mo1%で極小を示すが他の系では【R_2】Oの増加につれて大きくなった。この極小現象はB-B距離の収縮に対応している。【R_2】O-Si【O_2】系では【R_2】Oの増加とともに酸素イオン活量は単調に増加し、分極性の大きな酸素の増加を反映した。またいずれの系でもCs>K>Na>Liの順に酸素イオン活量は増加し、アルカリイオンの分極能の小さいもの程、陰イオンの酸素イオン供与性を増大させることが明らとなった。一方、(【O_2】)Ptl【Na_2】O・2【B_2】【O_3】【ll】【Na_2】O・2Si【O_2】lPt(【O_2】)の起電力測定より得た共通尺度によるホウ酸塩と珪酸塩の酸素イオン活量の比較より、等温・等アルカリ濃度では珪酸塩の方が酸素イオン活量は大きくなり、非架橋酸素がガラスの酸・塩基性に大きな影響を及ぼすことが明らかになった。他方、プローブイオンとして【Sb^(3+)】-【Sb^(3+)】および【Cd^(2+)】-【Cd^0】対を選び、これらイオンのガラス融液中での電極反応を白金電極を用いて調べた。x【R_2】O・(1-x)【B_2】【O_3】融液における【Sb^(5+)】/【Sb^(3+)】,【Cd^(2+)】/Cdの還元電極電位はいずれもガラス融液の酸素イオン活量が増加するに従って負電位側にずれた。【Na_2】O・2【B_2】【O_3】共通基準に換算されたこれらイオン溶媒和エネルギーはガラスの塩基性が増すにつれ大きくなった。このことは、【Sh^(5+)】,【Cd^(2+)】イオンの酸素との結合力がガラスの塩基性の増加とともに大きくなることを意味する。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Katsuaki Takahashi;Yoshinari Miura: Journal of Non-Crystalline Solids. 80. 11-19 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Katsuaki Takahashi;Yoshinari Miura: 6th International Conference on the Physics of Non-Crystalline Solids. (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 窯業協会誌: "セラミック工学ハンドブック6.8.2章酸化還元" 技報堂, (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Katsuaki Takahashi, Yoshinari Miura: "Electrochemical Studies on Ionic Behavior in Molten Glasses" Journal of Non-Cryst, Solids. 8. 11-19 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Katsuaki Takahashi, Yoshinari Miura: "Electrochemical Behavior of Glass Melts" 6-th International Conference in the Physics of Non-Crystalline Solids(to be submitted). (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Japan Ceramic Society (Contributor) ed.: Gihodo. Handbook of Ceramic Industry; 6・8・2 Oxidation and Reduction, (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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