研究課題/領域番号 |
60550679
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
反応工学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
幡手 泰雄 鹿大, 工学部, 助教授 (00038051)
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研究分担者 |
上村 芳三 鹿児島大学, 工学部, 助手 (60160222)
碇 醇 鹿児島大学, 工学部, 教授 (30041502)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1985年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | マイクロカプセル / スラリー重合 / スチレン / 架橋性高分子 / 粒子径分布 |
研究概要 |
懸濁液滴内in situ重合によるマイクロカプセル製造を、1.スチレン(St)-イソオクタン(i-Oct)-水系及び2.St-ジビニルベンゼン(架橋剤,DVB)-i-Oct-水系で行った。 1.St-i-Oct-水系 容積800mlのセパラブルフラスコ中、スクリュー型撹拌器を用い450-1400rpmで撹拌し、重合進進行に伴う液滴又はマイクロカプセル粒子の粒径分布の変化を検討した。その結果、本実験範囲で得られるマイクロカプセルの平均径は50-200umである事がわかった。液滴径に及ぼす一番重要な操作条件は撹拌速度である事がわかった。しかしながら、回転速度1400rpmでは、重合進行に伴い、10μm以下の微小液滴が多数生成し、1400rpmは実用上の最大撹拌速度である事を示唆した。分散相分率も液滴径を決定する重要な因子であるが、滴径の分散相分率依存性は低く、0.2乗程度であった。実際に、膜厚や膜の性状を決定するモノマー及び開始剤濃度は液滴径にほとんど影響を与えない事がわかった。 2.St-DVB-i-Oct-水系 1)50-200μm径マイクロカプセルの製造 外壁膜の強化のために、架橋剤DVBを加え、上述とほぼ同様の実験を行った。その結果、粒子径分布に関しては架橋剤の影響はほとんど見受けられず、上述のSt-i-Oct-水系とほぼ同様の結果を得た。2)1-10μm径マイクロカプセルの製造 ホモジナイザーを用いる事により、所定の大きさの液滴を予め調製し、重合は通常のセパラブルフラスコにて行った。界面活性剤を0.1wt%加える事により、重合進行に伴う液滴同志の合一はほぼ抑えられるので、本方法では、マイクロカプセル粒子径の制御はホモジナイザーの回転数と操作時間だけによる。高速度回転程、また長時間撹拌する程、粒子径は小さくなった。本方法により、平均径1-10μmのマイクロカプセルが得られる事がわかった。
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