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ハムシ類の寄生特異性機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60560043
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 植物保護
研究機関東北大学

研究代表者

松田 一寛  東北大, 農学部, 講師 (00005662)

研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1985年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードハムシ / 摂食阻害物質 / クロロゲン酸 / 植物ワックス / 摂食刺激物質 / 寄主特異性
研究概要

(1)ヤナギ類を摂食するズグロアラメハムシはイヌコリ,コリ,マルバヤナギ葉に対しては食痕を残すものの連続的摂食はできない。イヌコリ葉の抽出物から本種の摂食抑制物質としてクロロゲン酸が明らかとなり、本物質がズグロアラメハムシの摂食を0.01Mで抑えること、上記のヤナギを摂食できるヤナギルリハムシに対しては同濃度で摂食刺激的に働くこと、また上記のヤナギには0.1M以上の濃度で存在することから、ズグロアラメハムシがこれらのヤナギ類を摂食できないのは高濃度のクロロゲン酸の存在によると考えられた。次に他の食性を持つ10種のハムシに対するクロロゲン酸の影響を調べた結果、6種のハムシに対し摂食抑制的に、2種のハムシには摂食刺激的に働いた。このようにクロロゲン酸に対する食植性ハムシ類の摂食反応が異ったことは本物質がハムシ類の寄主特異性に働く一物質となっていることを示している。
(2)食植性昆虫が寄主植物を摂食する際、最初に接触する化学的因子の一つは葉の表面ワックスであることから、植物葉表面に存在する普偏的なワックス成分である直鎖のアルカン、アルコールおよび酸に対する7種のハムシの摂食反応を調べた。その結果、7種のハムシのうち5種のハムシ、すぬわちウリハムシモドキが【C_(21)】〜【C_(25)】と【C_(30)】〜【C_(33)】のアルカンに、イチゴハムシが【C_(31)】〜【C_(35)】のアルカンおよび【C_(24)】〜【C_(26)】の酸に、ヤナギルリハムシが【C_(27)】〜【C_(30)】のアルカシに、サンゴジュハムシが【C_(27)】〜【C_(31)】のアルカンに、ヨモギハムシが【C_(22)】〜【C_(24)】のアルコールに刺激された。またガスクロ分析から、寄主植物に量的に多いワックス成分が各ハムシの摂食を刺激する傾向がみられた。このことはワックスは幅広く存在する物質であるにもかかわらず、それに対するハムシの反応が異なることから、ワックスはハムシ類の寄主特異性に働く可能性があると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Kazuhiro Matsuda: Applied Entomology and Zoology. 21. 411-416 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kazuhiro Matsuda: Applied Entomology and Zoology.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kazuhiro Matsuda: "Chlorogenic acid as a feeding deterrent for the Salicaceae-feeding leaf beetle, Lochmaeae capreae cribrata ( Coleoptera : Chrysomelidae ) and other species of leaf beetles." Applied Entomology and Zoology. 21. 411-416 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kazuhiro Matsuda: "Leaf surface waxes as feeding stimulants of leaf beetles ( Coleoptera : Chrysomelidae )." Applied Entomology and Zoology.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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