研究概要 |
シベレリン(GA)はごく初期の生育を促進する. しかし, 生育後では下位葉の支合成態の低下が著しく, 〓〓生長の低下がおきる場合がある. TIBAは上葉中の気孔密度を高くし, 葉厚も厚くなって, 光合成速度も生育前半には高まる傾向を示したが, 板桑の伸長, 葉面積の拡大は抑制された. 伐採後の新生器官の生長を促進した. モルファクチン処理では先端葉が癒着などの奇形葉を生じた. モルファクチン処理には葉肉組織がまばらになるにも拘らずクロロフィル〓は増加する傾向を示した. 桑葉中のカリウム濃度は低下し, 亜鉛濃度は上昇していた. B-995は伐採後の新生器官の再生生長に対して著るしい抑制効果を示した. ブラシノライドは生育初期の処理で軽量生育を促進した. モルファクチン, ゲラシノライドとも桑葉中のカリウム濃度は低下させる一方, Zn濃度も上昇させる傾向を示した. β-995, ブラシノライドとも桑の肥大生長を促進する傾向を示した. モルファクチン, グラシノライドともにK欠乏, Zn過剰が引き起こされ易い土壌条件では障害をもたらすと考えられるので使用には注意を要する.
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