研究課題/領域番号 |
60560075
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
土壤・肥料
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
丸本 卓哉 山口大, 農学部, 助教授 (00035122)
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研究分担者 |
高木 浩 宮崎大学, 農学部, 助教授 (90094078)
東 俊雄 山口大学, 農学部, 教授 (70035096)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1985年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | バイオマスC / バイオマスN / クロロホルム薫蒸法 / ATP法 / 根圏土壌 |
研究概要 |
(昭和60年度):土壌の微生物バイオマスC測定法として用いられているクロロホルム薫蒸法と新しく提案されたTEA-NRB試薬を用いたATP法とを比較検討し、陸稲の栽培試験を通して、根圏及び非根圏土壌のそれぞれの測定値について調査した。ATP法による測定条件について確立したが、ATP含量よりバイオマスCを求める係数は、土壌によって異なるため、クロロホルム薫蒸法より劣ることが示された。しかしながら両測定値の相関は極めて高く、バイオマスの変動を測定するには有効な手段であることが示された。 (昭和61年度):土壌のバイオマスN測定法として用いられているクロロホルム薫蒸-好気培養法(フラッシュ-N)と新しく提案されたクロロホルム薫蒸直後-【K_2】S【O_4】抽出法(抽出-N)とを比較検討し、陸稲のポット栽培試験を通して、根圏及び非根圏土壌のそれぞれの測定値について調査した。抽出NとフラッシュNとの相関は認められたが、バイオマスCとの相関については、フラッシュNの方が抽出Nよりも高い相関を示したことから、根圏土壌のバイオマスNの測定には、フラッシュNを測定する方法を適用することとした。陸稲栽培期間中の微生物バイオマスC及びNを、クロロホルム薫蒸-好気培養法を用いて測定した結果、両者の相関は高かった。栽培期間のバイオマスCは、根圏及び非根圏土壌ともに栽培に伴って減少したが、90日目までは根圏の方が高く、以後は等しくなる傾向を示した。(今後の検討課題):鉱質土壌と火山灰土壌で、バイオマスCとNの挙動が異なることが推察されたので、その原因の究明が必要である。また、畑土壌のバイオマスを【^(15)N】でラベルし、その作物への吸収と土壌中での減衰を追跡して、バイオマスの長期的な窒素の代謝・集積機能の評価を行う予定である。
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