• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

培養脂肪細胞と肝ガン細胞を用いるインスリン受容情報の細胞内伝達機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 60560088
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 応用生物化学・栄養化学
研究機関名古屋大学

研究代表者

北川 泰雄  名大, 農学部, 助手 (50101168)

研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1985年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードインスリン / 蛋白質チロシン残基リン酸化活性 / インスリン受容体 / 尿素回路酵素 / 肝ガン細胞 / 3T3-L1細胞 / 肥満
研究概要

インスリンは細胞形質膜に存在する特異的受容体に結合することによって各種の細胞機能を制御している。インスリン受容体はαとβの2種類のサブユニットから成っており、βは蛋白質チロシン残基リン酸化活性を持っていることが知られている。この活性はインスリン結合によって促進されβの自己リン酸化が観察されるが、これがインスリン受容情報伝達の第一段階であるか否かについては疑問が多い。自己リン酸化だけではなく細胞形質膜や細胞骨格構成蛋白質のリン酸化も観察されており、いづれが真のインスリン受容情報の伝達機構として作用しているかについては結論が出ていない。
インスリンによって制御されている細胞機能は広汎にわたる。大別すると1)糖やアミノ酸などの栄養素の細胞形質膜透過性を増大させる。2)糖・脂質・アミノ酸の同化代謝を促進する。3)各種細胞の増殖を促進するなどが挙げられる。このように広汎な作用をおよぼすためには、多種類のインスリン受容情報の伝達機構が備わっていると仮定するほうがむしろ自然である。
このような広汎なインスリンの作用機構を解析すべく、ここでは培養肝ガン細胞と初代培養肝臓細胞を用いて、尿素回路酵素の遺伝子発現に対するインスリン等の作用機構を解析した。尿素回路酵素の発現がインスリンによって抑制されることを世界で初めて明らかにするとともに、グルココルチコイド・グルカゴン・カテコールアミンなどによる尿素回路酵素の多重制御機構を解明した。また、脂肪細胞の培養下モデル系として有用な3T3-L1細胞に対するインスリンをはじめとする各種因子の作用を検討した。特に肥満の制御を目標とする脂肪組織形成にかかわる因子の究明に重大な展開を得ることができた。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Y.Kitagawa;E.Sugimoto: Eur.J.Biochem.,. 150. 249-254 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Y.Kitagawa;J.Ryall;M.Nguyen;G.C.Shore: Biochim.Biophys.Acta. 825. 148-153 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Y.Kitagawa: Eur.J.Biochem.,. (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Y.Aratani;E.Sugimoto;Y.Kitagawa: FEBS Letters. (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Y.Kitagawa, E.Sugimoto: "Interaction between glucocorticoids, 8-bromoadenosine 3',5'-monophosphate and insulin in regulation of carbamoyl-phosphate synthetase I synthesis in Reuber hepatoma H-35." Eur. J. Biochem.150. 249-254 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Y.Kitagawa, J.Ryall, M.Nguyen, G.C.Shore: "Expression of carbamoyl-phosphate synthetase I mRNA in Reuber hepatoma H-35. Regulation by glucocorticoid and insulin." Biochim. Biophys. Acta. 825. 148-153 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Y.Kitagawa: "Hormonal regulation of carbamoyl-phosphate synthetase I synthesis in primary cultured hepatocytes and Reuber hepatoma H-35. Defective regulation in hepatoma cells." Eur. J. Biochem.(1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Y.Aratani., E.Sugimoto, Y.Kitagawa: "Lithium ion reversibly inhibits inducer-stimulated adipose conversion of 3T3-L1." FEBS Letters. (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi