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光学活性含セレン及び含テルルアミノ酸の酵素的合成とその反応機構

研究課題

研究課題/領域番号 60560113
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 応用微生物学・発酵学
研究機関京都大学

研究代表者

左右田 健次  京大, 化学研究所, 教授 (30027023)

研究分担者 平澤 敏子  京都大学, 化学研究所, 教務職員 (80238352)
江崎 信芳  京都大学, 化学研究所, 助手 (50135597)
谷澤 克行  京都大学, 化学研究所, 助手 (20133134)
田中 英彦  京都大学, 化学研究所, 助教授 (90065912)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1985年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード含セレンアミノ酸 / 含テルルアミノ酸 / 酵素的合成法 / ピリドキサル酵素 / L-メチオニンγ-リアーゼ / O-アセチルホモセリン(チオール)リアーゼ / トリプトフアンシンターゼ / 置換反応
研究概要

必須微量元素であるセレンを含有する含セレンアミノ酸は特異な生理活性を有しており、高い放射能防御作用と抗腫瘍作用が認められる。本研究は化学合成することが困難なこれら含セレンアミノ酸の活性型であるL体を多機能触媒性ピリドキサル酵素を用いて合成する方法を開発すると共に、その反応機構を明らかにすることを目的としており、次のような研究成果を挙げることができた。
(1)造影剤として膵臓がんの特異的検出用試薬として期待される含テルルアミノ酸の合成法を確立した。Te-フェニル-L-テルロホモシステイン及びTe-フェニル-L-テルロシステインを合成した。
(2)細菌のL-メチオニンγ-リアーゼ並びに酵母のO-アセチルホモセリン(チオール)リアーゼの触媒するβ並びにγ-置換反応を利用し、セレノールから各種のSe-置換セレノシステイン並びにSe-置換セレノホモシステインを合成する方法を確立した。O-アセチルホモセリン(チオール)リアーゼは専ら置換反応のみを触媒するために高い収率で含セレンアミノ酸を合成することができる。
(3)L-メチオニンγ-リアーゼは活性高く、基質特異性も広いが、置換反応のほかに、生成した含セレンアミノ酸が脱離反応によって分解するため含セレンアミノ酸の収率は必ずしも高くない。本酵素をポリウレタンに包括せしめ、脱離反応並びに置換反応の相対速度を比較したところ、脱離反応の速度は著しく減少し、置換反応速度はほとんど影響されないことを見いだした。本固定化酵素を用いて各種の含セレンアミノ酸を好収率で合成することが可能となった。また本酵素をプロパルギルグリシンで処理するとβ-置換反応の速度比が著しく増大することも見いだした。
(4)トリプトフアン合成酵素は本来、L-セリンとインドールからL-トリプトフアンを合成する反応を触媒する。しかし、セレノールの添加により各種のSe-置換-L-セレノシステインの合成が可能となった。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Nobuyoshi Esaki: "Sulfur and Sulfur Amino Acids(Methods in Enzymology,Vol.143)" Academic Press, 7 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nobuyoshi Esaki: Academic Press. Sulfur and Sulfur Amino Acids (Methods in Enzymology, Vol. 143), 291-297 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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