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分岐サイクロデキストリンの合成と機能

研究課題

研究課題/領域番号 60560143
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 製造化学・食品
研究機関鹿児島大学

研究代表者

桧作 進 (1986)  鹿大, 農学部, 教授 (90041590)

檜作 進  鹿児島大学, 農学部, 教授

研究分担者 佐竹 巌  鹿児島大学, 理学部, 教授 (90037193)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1985年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードサイクロデキストリン / 分岐サイクロデキストリン / プルラナーゼ / イソアミラーゼ
研究概要

Klebsielaプルラーナーゼを用いてマルトオリゴ糖とサイクロデキストリン(CD)を縮合させ、分岐CDを合成する条件を詳細に検討し、反応混液から分岐CDを分離、精製する方法を確立し、分岐CDの構造と諸性質を研究した。
プルラナーゼの基質としては、α-,β-,γ-CDのうちα-CDが最も適した基質であり、ついでγ-CD,β-CDの順であった。イソアミラーゼの場合は、CD環の大きいもの程よい基質であることと、明らかに異なる基質特異性を示した。マルトース(【G_2】)とマルトトリオース(【G_3】)では、α-CDを側鎖の受容体にする場合、【G_3】の方がよい基質であったが、β-とγ-CDに対しては【G_2】と【G_3】で差異はなかった。これもイソアミラーゼと異なる特異性である。
【G_2】とγ-CDを基質として、プルラナーゼの縮合反応の条件を検討し、温度50℃,pH6.0が至適であることを見出した。基質濃度はγ-CDが0.4Mの時、【G_2】の濃度が1.8Mで【G_2】-γ-CDの生成が最高になり、更に【G_2】の濃度を増すと、【G_2】-γ-CDの生成率は急激に低下した。縮合反応は加水分解の逆反応であり、水が可及的に少ない程有利であると考えられたが、結果は予想に反した。これは通常の化学反応と異なる現象である。少量の水は酵素を活性のコンホメーションに維持するのに必要であるのか、基質や生成物の拡散が律速しているのか、或は、両者が相乗的に作用していることも考えられる。【G_2】とγ-CDの縮合反応では、【G_2】-γ-CDの他に【G_2】が2分子γ-CDに縮合したdi【G_2】-γ-CDや分岐マルトテトラオースも生成した。これらの構造は【^(13)C】-NMR,メチル化分析、酵素分解などの手段によって決定した。γ-CDに側鎖をつけることによって、γ-CDの水に対する溶解度(25℃)を約6倍高めることができ、人赤血球に対する溶血活性を約50%軽減することができた。これらの事実は今後のCDの利用に対して、分岐化する方向を示唆するものである。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 檜作進: 澱粉科学.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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