• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

Cochlodinium'78八代海型種の産生する毒の検索

研究課題

研究課題/領域番号 60560222
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 水産化学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

尾上 義夫  鹿大, 水産学部, 助教授 (10160920)

研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1985年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードコクロデニウム / 有毒プランクトン / 有毒渦鞭毛藻 / プランクトン毒 / 麻ひ性貝毒 / 神経毒 / 溶血素 / 凝集素
研究概要

広範かつ効率的な抽出法を適用して、Cochlodinium'78八代海型種赤潮から魚毒性を有する低分子および高分子画分を分離した。
低分子画分からは、さらに、ゲル瀘過,陽イオンおよび陰イオン交換クロマトグラフィーなどの処理を通して、新しい2種の麻ひ性毒を精製した。これらの毒は、各種機器によるスペクトル分析(IR,【^1H】-NMR,FAB-MASS,蛍光X線など)結果から、Carbamoyl-N-Sulfo-11α-hydroxyneosaxitoxin Sulfateまたはその11βepimerに亜鉛の結合した特異な構造を有することが判明した。両化合物は、中性および弱アルカリ性で安定であるが、酸が存在すると、一部毒性の高い11α-hydroxyneosaxitoxin Sulfate(Gonyautoxin-1)とそのepimer(Gonyautoxin-4)に転換した。11αまたは11β型化合物のマウスに対する比毒性は20-30または50-80MU/mgであった。マダイ稚魚をへい死にいたらしめる最小致死濃度は前者で10-15mg%,後者で1-5mg%であった。両化合物は低毒性のため生物検定法では定量が困難であったが、高速液体クロマトグラフに示差屈折率検出器を併用することによって検出・定量を容易にした。
一方、高分子画分からも、有機溶媒による分画,フェノール抽出,水透析などの処理を経て3種の有毒画分(神経毒,溶血素,凝集素)を分離し、それぞれの画分について生物試験を実施した。これら3画分に曝されたマダイ稚魚の鰓では2次鰓弁で異状(例えぱ浮腫)が認められたが、その毒性効果は神経毒画分で最も顕著であった。溶血および凝集画分のヒツジ血球に対する力価は600および6200であった。目下、HPLCなどによって、ここで得られた3画分の精製を試みている。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 尾上義夫: 日本水産学会誌.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 尾上義夫: International Symposium on Red tides,Takamatsu City,Kagawa,Japan,November 10-14,1987.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 尾上義夫: "「(続)生物活性天然物質」第3章2-3赤潮増殖阻害物質" 医歯薬出版, (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi