研究課題/領域番号 |
60560267
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業気象・生物環境制御学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
鹿野 快男 農工大, 工学部, 助教授 (70015105)
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研究分担者 |
渡辺 兼五 東京農工大学, 農学部, 助教授 (30015086)
藍 房和 東京農工大学, 農学部, 教授 (20014920)
HASEBE Shinya Faculty of Technology , Technician
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1985年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 植物生長 / 生長計測 / 根系生長 / 導電率計 / 水分計測 / 土壌水分 / 濃度計測 |
研究概要 |
植物生長の非破壊的かつ正確な計測は、重要である。茎径、葉面積などの植物地上部の計測はなされているが、地下部に付いての電気的な計測は皆無にちかい。地下部の計測は地上部と同様に重要である。本研究は、根系接近による土壌水分変化を測定し、堀搾することなしに根系生長計測をし、別に開発した植物体内水分ポテンシャル計測法と組み合わせて、植物体内の水分ポテンシャルの解析を目的とした。導電率から土壌水分を測定するが、従来の土壌の導電率を測定する方法は、サンプルを特殊な測定用セルに採ったり、回路の平衡をとる必要があったりするため、即応性に欠け、測定対象を乱さずに局所の導電率を測定できないなどの欠点がある。 そこで、根径計測用に4電極法を採用し、埋込式で測定でき、かつ電極部を工夫した高精度の土壌用導電率計を開発した。これを使用し、根系接近により水分ポテンシャル値に変化が生じる位置を求め、根系生長の計測を可能にした。初めての4電極法による根系計測を行うにあたり、視覚により確認するためカンテン培地と通常土壌を使用して、根系接近により水分ポテンシャル値の変化から根系生長計測の妥当性を示した。 一方、根から吸い上げられた水分は、植物体内水分ポテンシャルとなり重要な意味を持つ。よって、これ専用のポテンシャル計測器とポテンシャルにより変化する茎径を測定する茎径測定器を開発し、両方法により測定した。定常状態から灌水した時のポテンシャルの上昇、ON-OFF点燈による光照射時のポテンシャルの振動現象を測定可能にし、これらのシュミレーションを行い、植物生理、特に葉の気孔の開閉についての機構について考察した。本研究の成果は、下記のように、計測自動制御学会に5編の論文として発表した。
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