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トキソプラズマ感染近交系マウスのインターフェロン産生と宿主抵抗性の相関

研究課題

研究課題/領域番号 60560313
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 基礎獣医学
研究機関帯広畜産大学

研究代表者

白幡 敏一  帯広畜産大, 畜産学部, 助教授 (90003110)

研究分担者 石川 濶  帯広畜産大学, 畜産学部, 助手 (30003148)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1986年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1985年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードトキソプラズマ / インターフェロン / 近交系マウス
研究概要

5系統の近交系マウスを用いて、トキソプラズマ(Tp)感染あるいは特異抗原(TLA)刺激により誘発されるインターフェロン(IFN)産生の系統差と宿主抵抗性の関連性について検討した。
1.トキソプラズマ慢性感染マウスにTLAを注射すると、3〜6時間後に最大活性を示すIFN-γが誘発され、C57BL/6NとC3H/HeNはhigh responder,BALB/cAはlow responder系、そしてDBA/2NとA/Jは中間型であった。
2.非感染マウスにTLAあるいは生原虫を接種した場合には、24〜36時間後に最大活性を示すIFN-α/Βが誘発され、その値はC57BL/6NとA/Jで高く、以下C3H/HeN,DBA/2N,BALB/CAの順であった。
3.慢性感染マウスの脾細胞をTLAやmitogensで培養したin vitroの実験系でもIFN-Σが誘発され、C57BL/6NとC3H/HeNはhigh producers,BALB/cAはlow producerであった。
4.正常およびTp慢性感染マウスにTpを感染させ、累積死亡率と平均生残日数を基準にして、Tpの初感染および再感染に対する感受性の差違について検討すると、C57BL/6NとC3H/Henはともに初感染・再感染に対し抵抗性であったが、BALB/cAやDBA/2Nは感受性系統であることが明らかにされた。
以上のことから、Tp感染およびTLA刺激によって誘発されるIFN産生には系統差が存在すること、また同様に、Tp感染に対する近交系マウスの抵抗性においても系統差のあることが明らかにされた。すなわち、IFN産生のhigh responder系統はlow responder系統のマウスに比較して統計的に有意な抵抗性を示し、宿主のIFN産生能とTpに対する感受性の間には一定の相関関係のあることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.SHIRAHATA;A.MORI;H.ISHIKAWA;H.GOTO: Microbiology and Immunology. 30. 1307-1316 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T. SHIRAHATA, A. MORI, H. ISHIKAWA and H. GOTO: "Strain differences of interferon-generating capacity and resistance in Toxoplasma-infected mice" Microbiology and Immunology. 30. 1307-1316 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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